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自治体の皆さまへ

フレイル予防のための運動器科学講座が送る健康情報

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新潟県小千谷市

フレイルは社会全体の病です。老若男女全ての市民の健康と幸せ無くして防げません。このコーナーでは、健康に役立つ情報を幅広くお届けします。

■中越大震災20年 知っていますか DMAT(ディーマット)

日本DMAT隊員(統括DMAT)
新潟県ドクターヘリフライトドクター
つよしクリニック院長 津吉秀樹さん

◆DMATの発足
平成7年の阪神淡路大震災では、「避けられた災害死」が500人存在したと言われています。この震災を教訓に「ひとりでも多くの命を助けよう」と整備が進められ、平成17年に発足した災害医療支援チーム、それがDMATです。
DMATは「災害急性期に活動できる機動性を持った、トレーニングを受けた医療チーム」と定義されています。全国各地の災害拠点病院にDMAT隊員資格を持った医師、看護師、業務調整員がいて、ふだんは病院スタッフとして働いています。大きな災害が起こると、その規模に応じて都道府県や厚生労働省が派遣要請し、それを受けて災害支援活動にあたります。

◆新潟県の災害とDMAT
中越大震災が起こったのはDMAT立ち上げ直前の平成16年で、前身となる医療支援チームが数多く長岡、小千谷、山古志などで活動しました。中越大震災の教訓も生かしつつ、翌年にDMATが発足します。そして、平成19年に発生した中越沖地震がDMATが初めて組織的に活動した事案となりました。中越沖地震では42チームのDMATが柏崎に参集し、トリアージ、傷病者対応、重症者の搬送、避難所の巡回などを行いました。
発災時、私は刈羽郡総合病院(現柏崎総合医療センター)に勤務する整形外科医で、DMATに助けられながら災害対応にあたりました。「助けられっぱなしではなく助ける側になりたい!」と病院有志とともに養成研修に行き、平成24年に柏崎にもDMATが誕生しました。以後、柏崎消防と協定を結んで連携しながら、災害医療や救急医療に関わり続けています。

◆DMATの活動
DMATは東日本大震災や能登半島地震でも活躍しました。震災だけでなく、水害やコロナ禍でのクラスター対応などにも活動の幅を広げています。新潟県内には14の災害拠点病院にDMATがあります。毎年行われる防災訓練やDMAT訓練、政府の大規模災害対応訓練などで研鑽(けんさん)を積みながら、いつ起こるかわからない災害に備えています。

問合せ:健康・子育て応援課 健康増進係
【電話】83-3640

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