全ての子どもには大切な「権利」があり、大人には子どもの権利を守る責務があります。今号では、子どもの権利の内容や子どもを守るための大人の役割を紹介します。
◆みんなで守ろう 子どもの大切な5つの権利
▽安心して生きる権利
・命が守られ、周りの人から大切にされます
・愛情を持って育てられます
・どんな理由があっても差別されることはありません
・いじめや暴力から守られます
例えば…
風邪を引いて熱があるときに、家にいる大人が看病してくれたり、病児保育などの施設に連れて行ったりしてもらえる
▽豊かに生き、育つ権利
・自分に合ったペースで生活できます
・学び、遊ぶことができます
・自分の考えや思いを、自由に表現することができます
・文化、芸術、スポーツに親しむことができます
例えば…
親は体を丈夫にするため外で運動してほしいと思っているけど、自分自身はマンガや絵を描くことが好きで、自由時間はいつもイラストを描いている
▽自分らしく生きる権利
・一人の人間として大切にされます
・人に知られたくない秘密は守られます
・失敗したり、つまづいたりすることがあっても、自分がやってみたいと思うことにチャレンジできます
例えば…
日記や自分に届いた手紙を誰にも見られない
▽身近な大人に思いや願いを受け止めてもらえる権利
・自分が思っていることや願っていることを自由に大人に伝えることができます
・思っていることや願っていることをかなえるためにどうしたらいいか、大人に一緒に考えてもらえます
・「子どもだから」という理由で不平等な扱いを受けません
例えば…
家族からは将来は家でやっているお店を継いでほしいと言われるけど、本当は宇宙についての勉強をして、宇宙飛行士になりたいと思っていることを大人に伝え、どうしたらいいかを一緒に考えてもらえる
▽社会に参加する権利
・地域の活動に参加したり、自分の意見を言ったりすることができます
・自分の意見を聞いてもらうために、周りの人に手伝ってもらうことができます
例えば…
友だちと一緒に、地域のごみ拾い活動をしているグループに参加する
◆大人は「連携・協力」して子どもを支えましょう
≪大人の責務≫
○学び・育ちの施設の関係者(学校や保育園、幼稚園など)
・子どもたちが主体的に学び、育つことができるように支援する
・虐待、体罰を絶対行わず、いじめから子どもたちを守る
○新潟市(市役所)
・子どもの権利を尊重し、子どもに関わる市の取り組みを通じて、その権利を守るために必要な環境を整備し支援を行う
○保護者(親や祖父母など)
・子育てに責任を持ち、子どもが安心して育つことができるように、子どもの意見を尊重し、一緒に考え、子どもの成長を支える
○事業者(会社など)
・従業員が仕事と子育てを両立できるように支援する
○市民
・地域の一員である子どもたちの権利を守り、安心安全な地域をつくる
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