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南区にはすてきな文化がいっぱい!味方and月潟特集

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新潟県新潟市南区

南区には、昔から受け継がれてきた魅力的な文化や伝統がたくさんあります。
今回は、国指定文化財や天然記念物が存在する味方・月潟地区を紹介します。

◆味方
▽重要文化財 江戸時代後期の大庄屋の邸宅 旧笹川家住宅
江戸時代に旧村上藩の大庄屋(おおじょうや)を務め、味方組の8つの村を束ねていた笹川家の旧邸宅です。所有者であった笹川家は、安土桃山時代に信濃国から移住をし、この地を離れるまで14代300年以上続いた名家です。前庭の眺望、威厳ある表座敷、高い木組み天井の広間、土庇(どびさし)と障子欄間(しょうじらんま)、立ち並ぶ土蔵群はいずれも雄大さと雪国らしさを兼ね備え、この地域の発展を主導した「大庄屋」の気概を今に伝えています。1954(昭和29)年に国の重要文化財に登録されました。

-400年の歴史をもつ「巽風門」
表門(巽風門(そんぷうもん))は、1819(文政2)年の火災を免れ、天正年間(1573~1592年)に建てられたままの姿を残しています。巽(たつみ)の方角(南東)を向いているのが名前の由来になっているよ!

楽しいイベントも開催しています♪
・8月開催「夏かざり~涼(りょう)の回廊(かいろう)~」
・9月~10月開催「和のヒカリ」
邸宅内の居間では、味方小学校の児童が笹川邸の見どころを紹介する動画を視聴できます。

◆月潟
▽天然記念物 現存する最古のナシの品種「類産(るいさん)」月潟類産ナシ
月潟のナシの栽培の歴史は古く、江戸時代の文化年間(1804~1818年)に大別當(おおべっとう)の深澤剛蔵(ごうぞう)が上総国(かずさのくに)※よりナシ苗を求めて植えたことが始まりといわれています。その原木は現在も深澤家のナシ畑に存在し、古木ながら毎年10月下旬には約500個の実を付けます。1941(昭和16)年に国の天然記念物に指定されました。
※現在の千葉県中央部

実は酸味があり、石細胞(せきさいぼう)が多いので加工品にして食べられているよ!

▽刀匠の技を伝授する 月潟手打鎌
江戸時代に農鍛冶(のうかじ)であった薄田沖右衛門(うすだおきうえもん)と薄田周平が大別當に移り住み、文政年間(1818~1831年)に鎌を作り始めたのが始まりです。鎌は三条の金物問屋を通して全国各地に広まり、全盛期には50軒もの鎌職人の家がありました。
月潟鎌の始まりを築いた沖右衛門と周平は、刀鍛冶でもありました。刀匠(とうしょう)の技を受け継ぎ、一枚一枚丹念に鍛えられた鎌は、抜群の切れ味と耐久力で草刈りから造林用まで現在も全国で愛用されています。

月潟農村環境改善センターで鎌や当時の職人の様子が見られるよ!

[み~つけた♪]場所によって形を変える月潟鎌
同じ「草刈り」用でも、使う地域に合わせて刃の厚さを変えて作られています。
降雪が多い東北地方では、草が柔らかくなるため刃は薄く、温暖な関東地方では草が丈夫に育つため、刃が厚くなっています。さまざまな地域の特徴に合わせ、一つ一つ作られていました。

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