◆巻東中学校・岩室地域で認知症行方不明者捜索模擬訓練実施
認知症行方不明者捜索模擬訓練とは、認知症の人を実際に見かけたときに戸惑ってしまわないよう、認知症の人が行方不明になったことを想定し、捜索や行方不明者役の人への声掛けの仕方など、対応方法を学ぶものです。巻東中学校では10月13日(金)に、岩室地域では10月20日(金)に訓練が行われました。訓練の様子を紹介します。
◇巻東中学校
巻東中学校では、3年生97人が訓練に参加しました。生徒は事前に認知症サポーター養成講座を受け、認知症の知識や、認知症の人との付き合い方などを学んできました。
訓練では、行方不明者役の人が各班に配置され、生徒は行方不明者役の人を校舎内で捜索し、発見した際の声掛けの仕方などを学んでいました。生徒からは、「身近に認知症の人がいるため、とても勉強になった。学んだことを今後に活かしていきたい」との感想が聞かれました。
◇岩室地域
岩室地域の住人や民生・児童委員など約90人が参加し、参加者は班に分かれ捜索にあたりました。防災無線での放送や、警察によるパトロールカーの巡回なども行われました。このほか、地域で行方不明者が出た場合の相談・伝達方法について、フローチャートを用いて確認しました。
捜索後のグループワークでは、「歩いて捜索しているなかで、地域内の危険個所の把握が必要だと感じた」「認知症の人が行方不明になったときのおおまかな流れについて理解できた」などの感想が聞かれました。
〔行方不明者を発見したら…〕
・ゆっくりと近づいて視野に入りましょう。
・目線を合わせ、やさしい口調であいさつしましょう。「こんにちは。いい天気ですね」
・安心してもらえるよう、協力者であることを伝えましょう。「私は○○です。何かお困りですか」「どこに行かれますか」
・安全を確保しましょう。「お怪我はありませんか」「少し休みましょうか」
・相手に説明をして警察に通報しましょう。
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