近年は地球温暖化が進み、気候変動による猛暑が世界中で頻発しています。まだ5月ですが、体がまだ暑さに慣れていないこの時期から注意が必要です。
■熱中症とは
気温や湿度が高い環境下で、体温の調節がうまくいかず、めまいやだるさなど、さまざまな症状が起こる状態をいいます。
■熱中症の実態について
一般的に子どもや高齢者が熱中症になりやすいと言われています。昨年度、熱中症で救急搬送された件数は、高齢者が7割を占めていました(表1)。
また、程度別では、軽症、中等症が97%でした。
▽表1 熱中症として救急搬送された件数(村上市消防本部管内)
■救急の現場から
熱中症で救急搬送されるのは、炎天下で農作業をする高齢者や、自宅でエアコンなどを使用せずに過ごす高齢者が多い傾向にあります。「自分は大丈夫だと思った」と話す人もいますので、油断は禁物です。
■熱中症を防ぐために
・5月から軽作業などでしっかり汗をかくなど、体を暑さに慣らしていきましょう。
・気温が高くなる日中は外出を控えましょう。
・外出時は、涼しい服装で帽子を着用したり、日傘を使用するなど、暑さへの対策をしましょう。
・水分補給、食事を取る、しっかり休養を取るなど、体調管理に気をつけましょう。
・エアコンなどの空調の点検やお手入れを行い、これからの季節に備えましょう。
・かかりつけ医などに相談して、普段から高血圧などの持病を管理しましょう。
■こんな時はすぐ119番!
・自分で水が飲めない
・自分で動くことができない
・全身にけいれんがある
・意識がない、または意識はあるが、いつもと様子が違うなどの症状があるとき
■みんなで声をかけ合い、熱中症を防ぎましょう
特に小さい子どもや高齢者は熱中症になりやすいため、周囲にいる人が熱中症にならないよう、声かけなどの気遣いをお願いします。
■その他
環境省のホームページや環境省公式LINEでは、暑さ指数や熱中症警戒アラートを確認することができますので、ご利用ください。
問合せ:
保健医療課健康支援室【電話】53-3364
消防本部警防課救急係【電話】53-7223
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