広報千代田特別版 千代田新聞(1)

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2024(令和6)年
10月5日
土曜日

■既に前年を大きく上回る「特殊詐欺」被害
◆区内の被害金額は6月末現在で23件、約9200万円

繰り返し注意喚起が行われているにもかかわらず、特殊詐欺の被害は拡大しています。
今年は区内での被害が特に増加しており、昨年の被害件数、被害額を半年で上回ってしまいました。
自分は詐欺被害になんて遭うわけがないというのは思い込みです。詐欺被害を自分ごととして捉えて、注意を怠らないようにしてください。

◆犯人の狙いは「お金」
「お金を返す」「お金で解決する」は詐欺。
会話の中でお金の話が出たら、まずは疑う。
そしてすぐに110番。

◆特殊詐欺とは
犯人が親族や公共機関の職員などを名乗って現金やキャッシュカードをだまし取ったり、医療費の還付金が受け取れるなどと言ってATMを操作させ、犯人の口座に送金させる犯罪のことです。連絡手段は電話やハガキ、封書などでさまざまです。
特殊詐欺の手口は年々巧妙化しており、また高齢者だけでなく、若い世代の被害も後を絶ちません。年齢にかかわらず注意と対策が必要です。

◆特殊詐欺の4大手口
(1)架空料金請求詐欺
有料サイトや消費料金などについて、「未払いの料金があります。今日中に払わなければ裁判になります」などとメールやSNSで通知したり、パソコンなどでインターネットサイトを閲覧中に「ウイルスに感染しました」と表示させて、ウイルス対策のサポート費用を口実として、金銭などをだまし取ります。

(2)オレオレ詐欺
親族などを名乗り、「鞄を置き忘れた。小切手が入っていてお金が必要だ」などと言って、現金をだまし(脅し)取ります。

(3)還付金詐欺
医療費、税金、保険料などについて、「還付金があるので手続きしてください」などと言って、被害者にATMを操作させ、犯人の口座に送金させます。

(4)預貯金詐欺
警察官、銀行協会職員などを名乗り、「あなたの口座が犯罪に利用されています。キャッシュカードの交換手続きが必要です」とうそを言い、暗証番号を聞き出し、キャッシュカードなどをだまし(脅し)取ります。

◆その「仕事」は、大丈夫なのか　身近に潜む闇バイトの危険
◇簡単に稼げる、高額収入の先には逮捕が待っている
闇バイトとは、SNSなどで「簡単な仕事」「高額報酬」「即日入金」などの甘い言葉で人を集め、詐欺や強盗の手先として利用しようとするものです。アルバイトではなく犯罪行為です。最近新しく確認された手口には、チラシでの募集事例もあります。
応募してしまうと、名前や住所などを聞かれ、写真付き身分証を撮影してスマホなどで送信するように求めてきます。一度個人情報を渡したら、やめたいと思っても、名前や住所をネット上にさらすとか、家に行って家族に危害を加えるなどと脅され続けることになります。逮捕されるまで抜け出すことはできません。

◇若い世代に限らない　刑罰の適用も
闇バイトは若者が巻き込まれるものと思っているかもしれませんが、30代以上の人も犯罪に加担しています。詐欺で逮捕されると懲役10年以下、強盗は懲役5年以上の刑罰が科される可能性があります。
「悪いこととは知らなかった」「割のいいバイトだと思った」では許されません。「1回だけなら大丈夫」「必要なお金をもらったら辞めよう」などと、安易に考えてはいけません。
お子さんやお孫さんがこのような犯罪に巻き込まれないよう、家族で見守りましょう。

▽闇バイトは絶対にやらない!!
・楽をして大金を稼げるアルバイトは存在しない
・犯罪組織は助けてくれず「闇バイト」は使い捨て
・怪しいと思ったらすぐに警察に相談を

▽このような文言は闇バイトの可能性大
・仕事内容が不明な求人広告
・誰でも簡単にできるとのうたい文句
・高額報酬、楽しく稼げるなどとアピール
・連絡手段に特定のアプリ(テレグラム、シグナルなど)
・個人情報(身分証・写真・口座情報)を要求

◆特殊詐欺根絶　アクションプログラム・東京
(特殊詐欺まるわかりサイト)
最新の特殊詐欺の手口や詐欺電話のやり取りなどを公開しています。被害に遭わないための対策が学べますので、ぜひご覧ください。

■特殊詐欺被害、身に覚えのない電話、ハガキ、Eメールは迷わず110番通報!または警察署に相談を!
・麹町警察署【電話】03-3234-0110
・丸の内警察署【電話】03-3213-0110
・神田警察署【電話】03-3295-0110
・万世橋警察署【電話】03-3257-0110