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千代田に立つ11の偉人(2)

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◆制作年1934
◇三谷長三郎(みたにちょうざぶろう)
Mitani Chozaburo
所在地:外神田2-16 区立宮本公園内
制作者:北村西望(きたむらせいぼう)氏

[人物像]
1869年に神田塗師町(かんだぬしちょう)(現在の鍛冶町二丁目)に生まれる。三谷家は1660年の創業以来、神田塗師町で銅や真鍮(しんちゅう)などを取り扱う紀伊国屋(きのくにや)を営む。10代目の長三郎が経営手腕を発揮し、近代企業へ発展させた

[区との関わり]
区内の小学校のために寄付をするなど、区の教育の発展に尽くした

[TOPICS]
・制作者の北村西望氏は長崎平和祈念像を手がけている
・千代田区指定有形文化財
・1961年に神田神社境内の再開発により宮本公園に移設

◆制作年1940
◇和気清麻呂(わけのきよまろ)
Wakeno Kiyomaro
所在地:大手町1-4 大手濠緑地
制作者:佐藤玄々(さとうげんげん)氏

[人物像]
奈良時代末期から平安時代初期にかけての貴族。光仁(こうにん)天皇(709年~782年)・桓武(かんむ)天皇(737年~806年)に深く信頼され、794年の平安遷都を推進した

[TOPICS]
・1940年に行われた「紀元2600年記念行事」の一環として建てられた。皇居の森を見据えて立っている
・楠公銅像とともに文武(ぶんぶ)の二忠臣(にちゅうしん)を象徴したもの
・高さは約4m
・そばには樹齢約150年の「震災イチョウ」が立っており、関東大震災(1923年)による火災から奇跡的に生き残ったため、震災復興のシンボルとして親しまれている

◆制作年1955
◇渋沢栄一(しぶさわえいいち)
Shibusawa Eiichi
所在地:大手町2-7-2 常盤橋公園内
制作者:朝倉文夫(あさくらふみお)氏

[人物像]
1840年生まれ。近代日本資本主義の父。日本初の銀行である第一国立銀行(現・みずほ銀行)や東京証券取引所、帝国ホテルなど500社以上の設立に関与。慈善事業や民間の外交など幅広く活動し、2度ノーベル平和賞の候補に挙げられた

[区との関わり]
1871年〜1873年まで神田小川町裏神保小路(うらじんぼうこうじ)(現在の千代田区神田神保町一丁目)に住んでいた

[TOPICS]
・現在の像は2代目で、初代像は1933年11月11日の渋沢栄一の命日に完成
・江戸城の城門の一つ常盤橋門があった場所で、現在も残されている城門の石垣や石橋など公園一帯は「常盤橋門跡」として国の史跡に指定。常盤橋公園は、2月末〜3月初旬になると梅が芽吹き、見頃を迎える
・東京商工会議所(丸の内3-2-2)には、会頭就任時に近い43歳の写真を参考にしたほぼ等身大の像が立つ。また、帝国ホテルの敷地内には胸像がある

◆制作年1958
◇太田道灌(おおたどうかん)
Ota Dokan
所在地:丸の内3-5-1
制作者:朝倉文夫(あさくらふみお)氏

[人物像]
1432年生まれで、室町時代中期に関東地方で活躍した武将。1456年に江戸城(現在の皇居)を築城し、その守護として周辺に太田姫稲荷神社をはじめ、平河天満宮など今に残る多くの神社を勧請(かんじょう)、造営した(いずれも移転)

[区との関わり]
江戸幕府が開かれる約150年前(1456年)に江戸城を築く

[TOPICS]
・1957年、開都五百年記念で当時の都庁前に設立、現在は東京国際フォーラム内で皇居の方角に向かって立つ
・着物の柄は、太田家の定紋である「桔梗(ききょう)」と替紋の「違い鏑矢(かぶらや)」が浮き上がっている
・後に徳川将軍家が拡張した江戸城、現在の皇居には「道灌濠」の名が残る

◆制作年1959
◇井上勝(いのうえまさる)
Inoue Masaru
所在地:丸の内1-6
制作者:朝倉文夫(あさくらふみお)氏

[人物像]
1843年長州藩士の家に生まれる。伊藤博文らとイギリスに渡り、5年間鉱山、鉄道を学んだ後、専門家として鉄道局長官になり鉄道建設の実務に携わった。新橋~横浜間(桜木町駅)に初の鉄道開通など日本の鉄道発展に寄与し、鉄道の父と呼ばれる

[TOPICS]
・2007年の東京駅復元工事に際し、一時、公共の場から除かれるが、2017年12月7日の駅前広場リニューアルに伴い、初代像(1914年に建立)の位置に近い駅前広場北西端に移設された

◆制作年1981
◇吉田茂(よしだしげる)
Yoshida Shigeru
所在地:北の丸公園2
制作者:舟越保武(ふなこしやすたけ)氏

[人物像]
1878年生まれ。内閣総理大臣、外務大臣などを歴任。戦後はサンフランシスコ平和条約を締結するなど日本の復興と世界外交復帰に尽力し、日本の政治・外交をけん引

[区との関わり]
二松学舎大学の第5代舎長を務めた

[TOPICS]
・吉田茂生誕100年を記念して建立。乗馬姿、和服姿、洋服姿のいずれにするかが話し合われ、制作者の彫刻家・舟越保武氏は議会に臨む姿や宮中参内(1966年4月)の姿からフロックコートを着た洋服姿を選択。また、愛用のステッキを持っている
・高知県の高知龍馬空港、大磯城山公園に、和服姿の像が立つ

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