文字サイズ
自治体の皆さまへ

【特集】災害、そのときに(4)

4/39

東京都千代田区 ホームページ利用規約等

■帰宅困難者対策
区は世界的なビジネス街や観光地を有し、多くの在勤・在学者、観光客が訪れ、昼間人口は約90万人に達します。仮に首都直下地震が発生した場合、約59万人の帰宅困難者の発生が想定されており、その対策が重要な課題となっています。そのため、区内の104か所の民間施設などと協定を締結し、「帰宅困難者等一時受入施設」の確保を進めているほか、地域との連携やデジタル技術の活用など、さまざまな帰宅困難者対策に取り組んでいます。

◆帰宅困難者対策地域協力会との連携
協力し合い助け合う「協助」の理念に基づき、地域の事業所などから構成される4つの「帰宅困難者対策地域協力会」が区内で活動しています。
ふだんは防災訓練などを通して地域防災力の向上に取り組み、発災時は、区と連携・協力し、帰宅困難者の支援を行います。参加企業は随時募集していますので、関心のある方はぜひ、問合せ先までご連絡ください。
A:東京駅・有楽町駅周辺地区帰宅困難者対策地域協力会
B:富士見・飯田橋駅周辺地区帰宅困難者対策地域協力会
C:四ツ谷駅周辺地区帰宅困難者対策地域協力会
D:秋葉原駅周辺地区帰宅困難者対策地域協力会

◆事業者による災害用備蓄物資購入助成
区内事業者が、従業員などのために災害用備蓄物資を購入する際の費用の一部を助成しています。購入前に、区へ事前相談して、助成金の交付決定を受ける必要があります。手続きの流れは、区のHPをご確認ください。
対象:区内で事業を営む次のすべてを満たす事業者
・従業員数が5人以上300人未満
・法人事業税および法人都民税を滞納していない
・過去3年以内に本助成を受けていない
助成対象物資:水、食料、毛布、携帯トイレ、ヘルメット、携帯ラジオ、懐中電灯、ランタン、蓄電池、充電池、おむつ、女性用衛生用品など
※賞味期限・数量の要件あり
助成率:
町会に加入し町会長の推薦がある事業者…3分の2
それ以外の事業者…3分の1
※いずれも限度額は10万円

◆災害ダッシュボードとデジタルサイネージの活用
災害ダッシュボードは、区内でもとりわけ多くの帰宅困難者発生が見込まれる大手町・丸の内・有楽町地区を対象にした情報発信ツールです。三菱地所(株)が開発したシステムで、同地区内の帰宅困難者等一時受入施設の開設状況や鉄道各社が発信する「X」などの情報を収集し、約100か所のデジタルサイネージ(丸の内ビジョン)や専用サイトで発信します。
デジタルサイネージ:帰宅困難者向けの啓発動画を放映しています。外国人観光客で賑わう秋葉原駅周辺に3か所、通勤・通学者の多い靖国通り沿いに3か所の計6か所に設置。「一斉帰宅の抑制」や「群衆雪崩」の危険性を解説します。外国人観光客に向け、英語版の放映も行っています。

問合せ:災害対策・危機管理課
【電話】03-5211-4187

■災害時にけがをした際の行動と、ふだんの備えの確認を
◇けがをしたらまずは応急手当
災害により多くの負傷者が出た場合、病院では重症者などの治療が優先されます。また、緊急医療救護所開設には時間がかかる可能性があるため、けがをしたら、まずは自分でできるかぎりの応急手当を行い、そのうえで医療が必要な場合は、緊急医療救護所または近くで診療を継続している医療機関で診療を受けてください。

◇緊急医療救護所(6か所)
緊急医療救護所は、けが人が病院に集中する発災直後からおおむね72時間まで開設します。日本大学病院、三井記念病院、東京逓信病院、三楽病院、九段坂病院、半蔵門病院の敷地内や隣接する場所に設けて、トリアージ(治療を優先する傷病者の振り分け)と軽症者の治療を行います。トリアージは、医師会所属の医師、歯科医師会所属の歯科医師などが行います。

◇お薬手帳や持病の薬を常備携帯
出先で災害にあった場合などに備え、持病がある方は3日分程度の薬を常時携帯するようにしましょう。また、災害時に避難所や医療救護所で医療支援を行う医師や薬剤師は、その方にどのような持病があるのか、ふだんどのような薬を服用しているのか知りません。お薬手帳があれば、服用薬の情報や、アレルギー、副作用の有無も分かりますので、既往症や副作用歴、アレルギー歴を記入して常時携帯を心がけましょう。

◇応急手当の知識を身につける
災害に備えて、救急セットの備蓄をし、ふだんから応急手当の方法を学んでおきましょう。

■災害時医療救護活動従事者を募集しています
大規模災害の発生時に開設する医療救護所で医療救護活動に従事可能な方を募集しています。
登録要件:区内在住・在勤・在学者で、医師、歯科医師、薬剤師、看護師、歯科衛生士または柔道整復師などの医療系の国家資格を一つ以上有する
活動内容:傷病者のトリアージ、軽症者の治療や重症者への応急処置、避難所での被災者の健康管理などの医療救護活動
登録期間:5年間
損害補償:区の規定を適用
登録方法:事前に問い合わせのうえ、所定の申込書に資格を証明する書類の写しと顔写真を添付して、郵送または直接問合せ先へ
※登録者には登録証を発行
※区内の医師会・歯科医師会・薬剤師会に加入の方は、各機関の事務局へ問い合わせを
申込書の入手方法:問合せ先の窓口または区のHPから入手

問合せ:地域保健課健康企画係(千代田保健所2階)
【電話】03-5211-8163

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU