認知症は誰もがなりうる脳の病気です。市は、認知症があってもなくても地域で安心して暮らしていけるよう、さまざまな支援をしています。
このシリーズでは、認知症を他人ごとではなく自分ごととして考えていくための豆知識をご紹介します。
◆若年性認知症について
認知症は高齢になるほど発症しやすくなりますが、若い世代で発症する場合もあります。18~64歳に発症する認知症を「若年性認知症」と呼びます。
高齢になって認知症と診断された人の脳の変化には、加齢で起こる変化が複雑に絡み合って、どれが加齢の変化で、どれが病理学的な変化なのかはっきり区別ができません。
一方、64歳以下で認知症と診断される人の脳の変化は、老化現象ではなく病理学的な変化であることが特徴です。
高齢の人の場合に比べ、周囲の人も家族も、病気を理解し、受け入れるのにも時間がかかります。また、職場や地域での理解や手助けが求められます。
[相談の特徴]
(1)相談内容の幅が広い
専門医療機関のこと、病気・薬のこと、就労、障害年金、利用できるサービス、本人への対応など多種多様です。
(2)特有のサービスを希望している
高齢者と異なり、介護保険サービスには合わない人が多く、またサービスの利用を求めていても、若年性認知症専門のサービスは少ないのが現状です。
(3)本人・家族は不安を抱えている
病気の診断、働き盛りの発症、家計が苦しくなる、子育て中・介護中であることなど、高齢者と異なる状況により、本人も家族も混乱して、漠然とした不安を抱えている場合があります。
(4)関係機関との連携が必要
再就職先のこと、家計や子どもの学費の支払いのこと、日中の活動をどこで行うか、社会保障制度についてなど、1カ所の相談先では解決できない内容が多く、どこに相談したらよいかわからず相談に至らない場合があります。
●「東京都多摩若年性認知症総合支援センター」をご存じですか?
場合によっては関係機関と連携をとりながら、ワンストップ窓口として総合的に相談に応じます。
ご本人・家族はもちろんのこと、会社の上司・支援者などからの相談も可能です。
場所:日野市多摩平2-2-4ニコール豊田ビル4階
備考:相談は無料。来所相談は要予約
問い合わせ:【電話】042-843-2198【FAX】042-843-2199【メール】ajakunen@moth.or.jp
ID:1002927
問い合わせ:高齢支援課
【電話】338-6846
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