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認知症は65歳以上の5人に1人がかかる可能性のある脳の病気です。
市は、認知症があってもなくても地域で安心して暮らしていけるよう、さまざまな支援をしています。このシリーズでは、認知症を他人ごとではなく自分ごととして考えていくための豆知識をご紹介します。
■認知症を引き起こす主な病気と特徴(一例)
◇神経変性疾患…脳の神経細胞がゆっくりと傷ついて脳が委縮するタイプ
・アルツハイマー型認知症…初期から記憶障害・見当識障害の他、不安・うつ・妄想が出やすくなります。
・レビー小体型認知症…記憶障害が比較的軽いことが多く、しばしばパーキンソン症状や幻視などを伴います。症状の変動が大きいのが特徴です。
・前頭側頭型認知症…記憶障害よりも行動の変化や言語障害などが目立ちます。同じ行動を繰り返す、我慢や思いやりなどの社会性を失い、「わが道を行く」行動をとるなどの特徴があります。また、言葉の意味の理解が苦手になるなどの症状もあります。
◇血管障害…脳梗塞や脳出血などを起こしたことにより、血管が詰まって一部の細胞が傷つくタイプ
・脳血管性認知症…神経の細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、意欲が低下したり複雑な作業ができなくなったりします。症状はさまざまです。
[大脳の表面(大脳皮質)の図]
脳は、人間の活動をコントロールしている司令塔です。脳の障害される部分により、司令塔のはたらきに不都合が生じ、さまざまな症状を引き起こします。
◇その他
特定の感染症やアルコール依存症なども認知症の原因となる病気です。
認知症と似た症状でも治療可能な病気もあります。「認知症かな?」と思っても、自己判断をせず、早めに主治医や専門医に相談しましょう。
問い合わせ:高齢支援課
【電話】338-6846
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