さまざまな理由によって、親元で暮らすことができない子どもたちが、都内に約4000人います。そうした子どもを里親やファミリーホーム、児童養護施設、乳児院などで養育しています。この仕組みのことを『社会的養護』といいます。
社会的養護は、大きく「里親等」「児童養護施設」「乳児院」の3つに分類されます。そのなかの「里親等」は、「里親制度」「ファミリーホーム」の2つに分類されます。さらに「里親制度」は、「養育家庭(里親)」「養子縁組」「専門養育家庭」「親族里親」の4つに細かく分類されます。
■里親制度
▼養育家庭(里親)
一定期間子どもを預かり、育てる里親をいいます。赤ちゃんから中高生まで子どもの年齢は様々です。実の親の状況により途中で家庭に戻ることもあります。短期間のみ子どもを預かる家庭もあります。
▼養子縁組里親
養子縁組によって養親となることを希望する家庭をいいます。
特別養子縁組が成立するまでの間、里親として子どもを育てます。
▼専門養育家庭
専門的ケアを必要とする子どもを一定期間預かり育てる家庭をいいます。
一定の要件を満たして、定められた研修を受ける必要があります。
▼親族里親
両親の死亡、行方不明、長期入院などにより、実親のもとで子どもを養育できない場合に、祖父母などの親族が里親となって、その子どもを育てる家庭を言います。
■里親申し込みの条件
・都内在住の夫婦で健康な方(養子縁組里親については婚姻している夫婦による家庭が認定要件)。
・配偶者がいない場合は、子どもを適切に養育できると認められ、かつ起居をともにし、主たる養育者の補助者としてかかわることのできる成人の親族等がいること。
・経済的に困窮していないこと、かつ原則として世帯の収入が生活保護基準を上回っていること。
・申込者の住居が家族の構成に応じた適切な環境であること。
・申込者と起居をともにする者が、子どもの受託について、十分な理解を有していること。
・申込の動機が子どもの最善の福祉を目的としていること。
詳しくは、東京都福祉保健局ホームページもしくは、下記のお問い合わせ先にご相談ください。
引用:東京都福祉保健局:家庭を必要としている子供がいます~東京都の里親制度について~
【URL】https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/kodomo/satooya/seido/hotfamily/satooya/index.files/r5_kateiwohituyoutositeirukodomo.pdf
問い合わせ:〒169-0074 新宿区北新宿4-6-1 児童相談センター
【電話】03-5937-2316
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