令和5年度決算の概要(2)

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■健全化判断比率(表5)
自治体の財政状況を早期に把握し、破綻を防ぐことを目的に制定された「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」では、自治体財政の健全度を測る4つの指標(実質赤字比率、連結実質赤字比率、実質公債費比率、将来負担比率)を定めています。
5年度決算では、4指標全てで国の定める基準(早期健全化基準)を下回り、区の財政が健全であることを示しています。

表5　健全化判断比率(単位：%)

※5年度決算は、全ての会計で実質収支が黒字となったため、実質赤字比率・連結実質赤字比率は算出されませんでした。また、将来負担比率は、将来負担額より地方債償還等に充用できる財源が大きかったため、算出されませんでした。

■基本政策の実現に向けた主な取り組み
令和5年度は、総合計画の着実な推進に向けて、重点的に取り組む「5つの基本政策」に基づき策定した第二次実行計画(計画期間/3～5年度)の最終年度であり、「第二次実行計画の総仕上げとともに、区民生活の現場・現実を踏まえ、直面する区政課題の解決に向け着実に前進する予算」と位置付け、区政が直面する課題に積極的に取り組みました。5年度の主な取り組みは次のとおりです。

基本政策I　暮らしやすさ1番の新宿
・気軽に健康づくりに取り組める環境整備/3,052万2千円
・高齢期の健康づくりと介護予防・フレイル予防の推進/4,781万7千円
・地域で支え合うしくみづくりの推進/9,154万7千円
・障害者グループホームの設置促進/251万9千円
・放課後の子どもの居場所の充実/24億9,234万9千円
・妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援の充実/4億1,813万9千円
・ICTを活用した教育の充実/14億5,893万4千円
・町会・自治会活性化への支援/2,055万7千円

基本政策II　新宿の高度防災都市化と安全安心の強化
・建築物等の耐震性強化/2億8,980万2千円
・再開発による市街地の整備/17億9,189万1千円
・道路の無電柱化整備/5,240万円
・道路・公園の防災性の向上/1億2,564万4千円
・マンションの適正な維持管理及び再生への支援/976万5千円

基本政策III　賑わい都市・新宿の創造
・新宿駅周辺地区の整備推進/9,944万2千円
・人にやさしい道路の整備/1億6,111万3千円
・新宿中央公園の魅力向上/4,884万4千円
・地球温暖化対策の推進/2億6,695万7千円
・大学等との連携による商店街支援/703万5千円
・新宿の歴史・文化の魅力向上/2,325万3千円

基本政策IV　健全な区財政の確立
・効果的・効率的な業務の推進/2,146万3千円
・基幹業務システム基盤の整備/5億1,405万5千円

基本政策V　好感度1番の区役所
・多様な決済手段を活用した電子納付の推進/1,924万6千円
・行政手続のオンライン化等の推進/695万円

■地方消費税率引上げ相当分にかかる主な使途(表6)
消費税率は、平成26年度に5%から8%に引き上げられ、令和元年10月からは10%に引き上げられました。これに伴い、地方消費税率も、1.0%から1.7%に、1.7%から2.2%に引き上げられました。
この引上げ分は社会保障施策(社会福祉・社会保険等)のための経費に充てることとされており、5年度の地方消費税交付金のうち、引上げ相当分は50億5,700万円で、表6の事業に活用しました。

表6　地方消費税率引上げ相当分にかかる主な使途

問合せ：財政課
【電話】5273-4049