■8020運動
みなさんがよく耳にすると思われる8020運動。1989年(平成元年)に厚生省(当時)と日本歯科医師会が提唱した「80歳になっても20本以上自分の歯を保とう」という運動です。20本以上自分の歯があれば、食生活にほぼ満足することができると言われています。そのため「生涯自分の歯で食べる楽しみを味わえるように」との願いを込めてこの運動が始まりました。
1989年から始まった8020運動ですが、当時の達成者は10人に1人(10%)でした。しかし30年余りが経ち、2016年の調査では2人に1人が8020となり、当初の到達目標である50%を達成しました。歯を失う原因で最も多いのが歯周病です。生活習慣病と言われるこの病気は、成人の80%以上がかかっています。日頃の忙しさに任せて、暴飲暴食や不規則な生活など、日常の生活習慣の乱れが歯周病につながりますので、個々の自覚が大切です。そして、「食べた後や寝る前に磨く」といった基本的なことも忘れてはいけませんが、正しい歯磨きの方法や、併用すると良いオーラルリンス等の使用方法をかかりつけ歯科医師に相談すると良いでしょう。
平均寿命が延びた現在、いつまでも健康な人生を送るためにも全身の健康に密接なお口の健康を維持することが大切です。
東村山市歯科医師会
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