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[コラム]医師会

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東京都東村山市

■夏に多い皮膚病トビヒ(伝染性膿痂疹)
夏になると湿疹やかぶれ、虫さされ、すり傷など、皮膚のトラブルが増えます。湿疹やかぶれは軟膏を、すり傷は消毒や保護材などで多くは治ります。しかし患部が治らずにただれて、体や顔に増えたり広がったりすることがあります。
代表的な病気にトビヒ(伝染性膿痂疹)があります。子供に多くみられ、患部の表面には細菌が感染して皮膚病が悪化していきます。細菌はあまり皮膚の奥には入らないので、腫れたり痛くなったりはしません。ただし多くの場合、子供同士で伝染するので、集団生活(学校や園)や兄弟での発生が多いようです。
対処としては、まずは医療機関で適切な軟膏使用と、症状によっては内服薬を使い治療します。患部の状態により集団生活を避ける場合や、あるいは患部を覆い登校(園)などの判断をします。一般的には数日で良化して通常の生活に戻ります。
トビヒは幼児から小学生低学年が多く、年齢が上がるとともに少なくなります。大人は稀で、子供から親にうつることはあまりありません。最近の傾向としては、冬の保温効果が増したためか、夏ほどではないにしろ、冬でも小児の発症は多くなり、一年を通じて発生しているようです。
いずれにしても、子供の皮膚病がよくならずに数日のうちにただれてきたら、皮膚科や小児科を受診されることをお勧めします。

東村山市医師会

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