(7)来庁しなくてもよい区役所と新しい時代の広報・区政参画
○来庁しなくてもよい区役所
本庁舎や各地域事務所などが担ってきた行政機能を新庁舎に集約します。また、自宅から歩いて行ける距離にミニ区役所を順次整備し、身近な場所でさまざまな手続き・相談ができるようにします。
来庁しなくてもよい区役所と身近で相談できるミニ区役所
〔新庁舎〕
スマホやパソコンで全ての申請・相談が可能(電子申請、オンライン相談、メタバース区役所)
・行政機能を集約
・電子申請・オンライン相談などをまとめて受け付け
・ミニ区役所と連携
〔ミニ区役所〕
区民・事業者が歩いて行ける距離
・町会・自治会などの地域活動支援
・対面での受け付けが必要な手続き
・福祉・健康相談
・電子申請・オンライン相談のサポート
・新庁舎と連携
○新しい時代の広報・区政参画
区ホームページや広報誌、SNS、広報番組など区が有する広報媒体を活用するとともに、生成AIなど最新の技術を活用した広報を実施していきます。また、アンケートや意見募集、タウンミーティングなど、さまざまな方法を活用して、タイムリーに区民の皆さんの意見を聴く仕組みづくりを進めていきます。
・アンケート
・タウンミーティング
・区民の皆さんからの提案
・インターネットでの意見募集
無作為抽出方式による意見募集 など
さまざまな技術や方法により、区民の皆さんから意見を聴く取り組みを実施していきます。
◎SNSの友だち登録をすると、自分の興味がある分野について区からのお知らせが届きます。
【2】人口減少を和らげる
人口減少対策には、主に他の自治体からの転入人口を増やす取り組み(社会増)と、区内で新たに生まれる子どもの数を増やす取り組み(自然増)がありますが、江戸川区は他の自治体との人口の奪い合いとなる「社会増」を目指すのではなく、「自然増」の取り組みに力を入れていきます。
○少子化の進行
・経済への影響
モノやサービスを提供する人が減り、それを消費する人も減っていくため、経済全体の縮小につながる。
・地域社会への影響
町会・自治会など地域コミュニティの担い手が減る。また、防災・防犯などの「共助」の力が低下していく。
・社会保障制度への影響
高齢化に伴い、年金・医療・介護などの社会保障費は増えるものの、それを支える現役世代が減り、制度の維持が難しくなる。
少子化傾向が好転すれば、経済・地域社会・社会保障制度への影響が緩和され全ての世代にメリットがもたらされます。
そこで江戸川区では、えどがわ50の子育てプラン(注)の内容を充実させ出会い・結婚、妊娠・出産などを望む方の希望を叶えられる環境に変えていきます。
(注)えどがわ50の子育てプラン…区の子育て支援策を50事業に拡充し、出会いから結婚や出産、子育てまで切れ目なく一人ひとりのライフステージに合わせてサポートをしていく取り組み。
○ライフステージに合わせた子育て支援
出会い(強化)
・出会いイベント
・アプリ利用支援 など
結婚
・結婚パスポート(結婚した方などへの支援) など
妊娠・出産
・経済的支援
・相談体制の充実
・産後ケア など
住宅支援(強化)
・希望する住まいの実現に向けた支援
乳児期
・健診の充実
・手当の支給
・家事育児支援
・子どもショートステイ
・ベビーシッター補助 など
幼児期(強化)
・幼稚園費用支援
・保育環境の充実 など
学生(強化)
・給食費無償化
・EDO塾(学習支援)
・プレコンセプションケア
・ライフプランニング など
【3】経済成長を支える人材の育成(教育)
「人口減少に伴う最大のリスクに備える」ことや「人口減少を和らげる」ことに加えて、人口減少に伴う財源・歳入の減少を防ぐための「経済成長を支える」取り組みの一つとして、教育の充実を図っていきます。区の教育に対する考えをまとめた教育大綱(注)(2024年7月策定)の内容を紹介します。
(注)教育大綱…地方自治体の長が地域の実情に応じた教育、学術および文化の振興に関する総合的な施策について、目標や方針を定めたもの。
家庭・地域・学校あらゆる人が輝けるまち
○人とともに生きる
自分らしく学べる教育の実践
誰もが、その個性や状況に合った教育を受けることができ、人とふれあいながら、豊かな心を育みます。
・すべての人は一人の人間として大切にされるかけがえのない存在であり、健やかな成長を見守り、支えていきます。
・人に関わる多様性や可能性を理解し、お互いを思いやることができる人間性を育みます。
○社会とともに生きる
支えあう力を強みにするしくみづくり
誰にも身近な学校が地域の拠点となり、本区ならではの「人と人とが支えあう力」を生かしながら、地域に開かれた教育を推進します。
・地域が学校に関わるしくみを活性化させ、より一層、地域全体で教育を行う体制を整えます。
・文化、スポーツに親しみ、感動や生きがいを感じながら人生100年時代を歩むことができるしくみをつくります。
○経済とともに生きる
学びを生かして挑戦できる土台づくり
学ぶことで自分らしく成長でき、学んだことを生かして、やりたいことに挑戦していけるようにします。
・国際化する社会の中で多様な人々と協調しながら活躍できる人材を育みます。
・様々な職業に触れ、体験する機会を増やし、将来を見据えて学び続けることができるようにします。
○環境とともに生きる
生きる力を育むための環境づくり
豊かな水とみどりに触れながら生きる力を育み、いざという時には助け合う関係をより強固にしていきます。
・地球温暖化などの環境問題を自分事として捉え、行動することができる力を育みます。
・日ごろから防災意識の向上に取り組み、災害時に周囲と協力して対応できる力を養います。
○未来とともに生きる
未来を切り拓く力を養う教育の実践
生涯を通じて、多様な選択肢から自らが望む未来を考え、選択できるようにします。
・新しい技術を身に付け、変化の激しい時代に適応していく力を養います。
・家庭、地域、学校が連携し、人生を通じた学びの機会を提供します。
・目の前のことだけでなく、未来のことを考えて行動できる力を育みます。
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