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令和6年第2回区議会定例会 区長発言(抄)

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東京都渋谷区

6月3日(月)の区議会定例会における長谷部区長の発言の一部を掲載します。

◆1 熱中症対策
今夏の気温は平年より高いことが見込まれています。国は今年から、過去に例のない広域的に危険な暑さが想定される場合、「熱中症特別警戒アラート」を発表することとしました。本区では、このアラートが発令された際には、ハチパト(青色防犯灯付きパトロール車の通称)が注意喚起の呼びかけを行うとともに、各種広報ツールを使って周知・啓発していきます。

◆2 新型コロナウイルス感染症ワクチンの定期予防接種化
今年度から、個人の重症化予防を目的に、65歳以上の高齢者などを対象とした新型コロナワクチンの定期接種が始まります。本区では秋から開始する区内医療機関での定期予防接種の費用を補助する体制を整えていきます。

◆3 福祉
(1)高齢者福祉
本区では、これまでも認知症に関する正しい知識の普及や早期発見に向けた認知症検診事業などに取り組んできましたが、さらなる施策推進のため、GPSを活用した認知症高齢者の位置情報探索と、万一の事故に備えた日常生活賠償補償を兼ね備えた「認知症高齢者位置情報探索サービス事業」を7月から開始します。
(2)障がい者福祉
障がいのある方やそのご家族を対象に、24時間365日いつでも緊急時の相談を受け付け、緊急一時保護施設の受け入れ調整を行う「緊急時相談支援事業」と、アウトリーチによる支援を行う「障がい者支援アウトリーチ事業」を5月より新たに開始しました。また、支援拠点として、4月には「一般社団法人シブヤフォント」が原宿スクエア(ハラカド)に、5月には障害者就労支援センター「ハートバレーしぶや」が文化総合センター大和田に、それぞれ移転し活動を再開したことに加え、本年12月開設予定の神宮前三丁目障がい者施設「りばぁさいど原宿」の開設に向けた準備を着実に進めていきます。

◆4 子育て支援
(1)第3期子ども・子育て支援事業計画
昨年度実施したニーズ調査の結果を踏まえ、必要な支援やサービスについて、子ども・子育て会議の中でも議論を行い、検討を進めていきます。
(2)民設民営の地域子育て支援拠点
昨年廃止した富谷子育て支援センターの代替として、富ヶ谷・上原地区に新たな子育て支援センターが本格的な運営を開始しています。民間ならではの魅力的な運営はもとより、地域に根差した子育て支援センター機能を果たせるよう、財政的な支援をしていきます。
(3)養育費確保支援事業
ひとり親などを対象として、養育費に関する公正証書の作成に要する経費などの補助を、5月より開始しました。区で実施している法律相談も活用しつつ、子どもの健やかな成長を支えられるよう努めていきます。

◆5 スポーツ振興
これまで、「渋谷区体育協会」では区民大会やスポーツ教室、地域運動会など区民のスポーツ振興、「渋谷ユナイテッド」では多世代・多種目が楽しめるスポーツ推進体制の実現を目指し活動してきました。新たに、生涯にわたって心身の健康の増進と地域でスポーツに親しめる環境づくりを目指して、「一般財団法人渋谷区スポーツ協会」を設立しました。今後より一層、渋谷区の地域スポーツを発展させて盛り上げてまいります。

◆6 教育
未来の学校プロジェクトにおける新たな学びとして、本年4月から、探究「シブヤ未来科」の拡充が始まりました。今後も、多くの企業や団体などからの提案を取り入れ、実社会やホンモノに触れながら創造的に課題解決を図る学びを進めていきます。
仮校舎については、未来の学校を先取りする青山キャンパスの工事に着手しています。スポーツセンター内の西原キャンパスも着工に向けて準備を進めているところです。新校舎については、代々木中学校の基本計画がまとまり、6月中に基本計画説明会を開催する予定です。
今後は、鉢山中学校と原宿外苑中学校の校地に整備する小中一貫教育校の計画の検討に入ります。しっかりと時間をかけ、地域の方々や学校関係者と丁寧に会話を重ねながら、計画を進めていきます。

◆7 今後の公共施設整備
施設に求められる役割は年々変化しており、今後の整備指針が必要であることから、公共施設再配置の基本的な考え方をまとめました。具体的には、機能が類似する施設はあり方を見直すなど、時代の変化に合わせた整備をするものです。今後、一般建物長寿命化計画の改定や個別施設の計画策定の際の指針としていきます。個別計画では、地域の方々のご意見やそれぞれ地域の状況も考慮しながら進めていきます。

◆8 迷惑路上飲酒対策
本区では、条例でハロウィーンや年末カウントダウンの時期に渋谷駅周辺の路上飲酒を禁止し、加えて昨年9月には「迷惑路上飲酒ゼロ」を宣言し、自粛を促す毎日の徒歩パトロールを開始しました。その後、一定の効果は認められるものの、いまだ迷惑路上飲酒を起因とするごみのポイ捨て・騒音・通行妨害などは街の大きな問題となっています。このような現状を鑑み、本年10月から、地域の行事などを除き、路上飲酒を通年で禁止するとともに、禁止エリアを拡大、パトロールを拡充することとしました。

◆9 玉川上水旧水路緑道の再整備
今年度からは笹塚緑道と大山緑道から再整備工事に着手します。年度末にはその一部区間が完成し、地域の魅力をさらに向上させる将来の緑道を実感していただけるものと思います。

◆10 姉妹都市協定
アメリカ合衆国ハワイ州ホノルル市との姉妹都市協定を、5月に締結しました。ホノルル市とは、今年度もハワイ大学や学校給食、シブヤ未来科を通じた交流を予定しており、今後は産業観光や環境問題に関する事業連携なども行なっていきます。
また、ペルー共和国リマ市ミラフローレス区とは、6月末にも現地にて姉妹都市協定を締結します。文化交流はもちろん、スタートアップ企業の連携など経済分野における交流も期待しています。

◆11 名誉区民
新たな名誉区民として、渋谷区教育委員会委員長の要職を二度務め、本区の教育行政の伸展に貢献されたほか、渋谷区住環境整備審議会会長、渋谷区ホテル等建築審議会会長、公益財団法人渋谷区文化・芸術振興財団の理事長などを歴任し、永年にわたり幅広く安心・安全なまちづくりや文化振興、公共の福祉増進に多大な貢献をいただきました大高満範氏を名誉区民として、本定例会に提案をしています。

区長の発言全文は、区ポータルに掲載しています。

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