区は、ひきこもりについて悩まれているご本人やご家族が、どこに相談したらよいか分からないというお声から、令和6年4月にひきこもり支援専用相談窓口を開設しました。相談の流れ等について紹介します。
■相談の流れ
利用対象者:区民で、ひきこもりにお悩みのご本人およびそのご家族(ご本人が港区に住民登録をしていれば、区外にお住まいのご家族も相談が可能です)
□(STEP1)まずはご連絡ください
電話相談:【電話】6230-9098
メール相談:【E-mail】soudan@minato-cosw.net
・相談する勇気が出ない
・相談先が分からない
・何を相談すれば良いのか整理がつかない
ひきこもりにお悩みの人やご家族は、専門相談員がお話を伺いますので、ご相談ください。
□(STEP2)専門相談員がお話を伺います
今の思いやこれまでのこと等を、あなたのペースでゆっくりお話しください。どんな思いにも大切に耳を傾けます。
これからのことを一緒に考えていきましょう。
□(STEP3)これからのこと、一緒に考えましょう
継続的な相談を続けながら、少しずつ生活や心の安定をめざしていきましょう。
あなたのペースで次のステップを一緒に考えましょう。
*あなたからのご相談をお待ちしています
■相談者からの声
事例は全て実際の相談内容を基に加工しています。
▼相談事例1
相談者:30代ひきこもり当事者(ご本人)
相談主旨:弟から専用相談窓口へ相談するように言われ相談したものの、ご本人としては困り事がなく、相談の必要性を感じていない。
▽状況
学生時代のつらい経験から15年近くひきこもっており、職務経験はない。弟と同居しており、食事や生活には困っていないが、弟から相談窓口へ相談するよう何度も言われたため、渋々相談をした。やりたいことは何もない。
▽対応結果
相談員が、ご本人の現在の状況や興味のあること等、お話を伺う中で、過去のつらい経験のこともお話しされた。絵を描く事が好きとのことで、気が向いた時に相談員に描いた絵を見せてくれるようになった。絵を描く同好会等に参加ができるかどうか相談を継続中。
▼相談事例2
相談者:70代ひきこもり当事者の母
相談主旨・家にひきこもりがちの40代の娘に、できれば働いてもらいたい。
▽状況
娘は過去に数回アルバイトの経験あり。しかし、身体への負担が大きいことが理由で辞めてから3年が経過。家の中では娘と多少会話をする程度で、働いて欲しいことは伝えていないが、70代の夫は定職に就くよう娘に迫っており、娘は夫に対して反発している。
▽対応結果
ご両親と面接を重ねていく中で、何度目かの面談時に、娘さんが相談を了承し、来所された。娘さんは、働きたい気持ちがあるものの、仕事が続かなかった過去の経験から一歩が踏み出せないことが分かった。
娘さんとの面談を重ね、就労について関係機関の職員も加わって、希望を聞きながら、身体的負担が少ない事務職のアルバイトを開始。
問い合わせ:港区ひきこもり支援専用相談窓口
【電話】6230-9098
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