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自治体の皆さまへ

語ろう人権 家庭で地域で「心の輪」

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東京都目黒区

■未来につながる、フレイル予防
◇暑さ対策だけでなく、筋力維持も
今年の夏は観測史上まれに見る暑い夏となりました。普段は外で運動や散歩をする習慣があるかたでも、日中は涼しい室内で過ごしたかたが多かったのではないでしょうか。
体を動かす機会が少なくなると、筋肉の量は低下していくことが明らかとなっています。近年、健康な状態と介護が必要な状態の中間に位置する「フレイル」という言葉が知られてきました。フレイルとは、心や体の働きや社会的関係性が、加齢に伴い弱くなる状況を指します。
コロナ禍に伴うさまざまな行動制限や猛暑による外出の抑制など、年齢や性別にかかわらず、外出や体を動かす機会が制限されてしまうことは誰にでも起こり得ます。そのような状況が続き、自分でも気が付かない形で筋力が落ちてしまわないよう、老若男女を問わず、可能な範囲で改善を心がけることが、フレイル予防には大切です。

◇将来の自分と向き合う
フレイル予防とは、決して高齢のかたのみが気にかけることではなく、若い世代の方々も日々の生活を振り返るきっかけとなり得るものです。運動や食事、人とのつながりという身近な事柄を通して、自らの心と体に向き合う時間を作ることは、とても大切です。今の自分と向き合うことは、将来の自分と向き合うことにつながり、将来の自分と向き合うことは、加齢という誰もが逆らうことのできない現象を通じて、他者や社会との関係性に向き合うきっかけになるかもしれません。

◇健康的な生活への一歩を
フレイル予防には、何も特別なことを始める必要はありません。家事や散歩、テレビを見ながらのストレッチ、階段を使う、室内歩行など、日常でできる運動を取り入れたり、家族や友人との定期連絡を心がけたり、地域活動への参加や、新たな趣味への挑戦なども、心身の元気保持に役立つでしょう。
秋も深まり、運動や外出の機会が増えるこれからの季節だからこそ、この「フレイル」という言葉を通して、互いを尊重し合う地域風土をつくるためのきっかけにしませんか。

問合せ:人権政策課
【電話】5722-9214【FAX】5722-9469

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