■外国人の人権~共に築く、目黒区の新たな姿
◇外国人から選ばれる国に
人手不足が年々深刻化する日本。厚生労働省の統計を見ると、昨年の外国人労働者数は200万人を超え、外国人を雇用する事業所数も過去最高を更新しました。区内に住む外国人も貴重な労働力の供給源であり、中小企業では外国人管理職の活躍も目立ちます。
政府は、自動車運送業など人手不足が深刻な分野を対象に新たな在留資格を追加しました。今後は、外国人を雇用の調整弁としてではなく、慣れない日本で長く働きたいと思えるような、魅力的な環境の整備が求められます。外国人も昇進できる仕組みへの積極的な取り組みも必要です。ヘイトスピーチなど、差別的な言動を許さない社会風土も、極めて重要な要素であることに間違いありません。
◇どういう日本を世界に伝えたいか
円安の影響もあり、外国人観光客数も過去最多になると予測されています。そして近年は、買い物よりも体験を重視する傾向がみられ、丁寧で優しい日本のおもてなし文化を期待して、日本を訪れる外国人も少なくありません。道に迷った外国人への私たちの対応一つが、日本に対する印象を大きく左右します。日本社会が多様性を受け入れ、共生する姿勢を示す重要な機会かもしれません。
◇目黒区ならではの魅力を
現在、区内には1万人を超える外国人が暮らしています。区の世論調査では、外国人を含む9割以上の区民が、住み続けたいと答えており、区の居心地の良さや快適性が評価されています。区は、区内の自然と歴史を楽しむ散策コース「みどりの散歩道」など、体験型のさまざまな区の魅力を国内外に発信しています。また、外国人住民と共に生きるまちを目指して、めぐろ多文化共生推進ビジョンを掲げています。
違いを認め合って交流し、多様性と共生を追求する目黒区を、共に築いていきませんか。
問合せ:人権政策課
【電話】5722-9214【FAX】5722-9469
<この記事についてアンケートにご協力ください。>