令和5年11月15日、高際区長が行った、招集あいさつの抜粋・要約です。
1.はじめに
■区民による事業提案制度
233件の提案の中から10件を選定し、令和5年11月10日まで区民投票を実施、投票総数は1,670票でした。応募いただいた事業案は投票対象以外のものも、区民・企業・団体の皆様からの大切な声として受け止め、今後の区政に活かしていきます。
■未来としまミーティング
「子どもレター」「事業提案制度」に続き、「もっと身近な存在になるための区役所改革」の第3弾として区民の皆様と直接向き合いながら意見交換を行う「未来としまミーティング」を来月から開始します。第1回は教育をテーマに実施します。
■としま子ども会議
令和5年8月に本会議場で開催された「としま子ども会議」では、障害のあるかたへの理解を促進するための「子ども向けユーチューブ」の作成や学校でのルールに対する意見など感心するものばかりでした。来年1月、初の試みとして、区の検討状況について子どもたちに報告する会を設けます。
2.教育の充実
■教育大綱の作成
これまで教育振興基本計画、いわゆる教育ビジョンに定めた目標や施策の根本となる方針が大綱と合致することから、教育ビジョンを教育大綱に位置付けてきました。しかし、区長として区政において極めて重要な柱である教育を推進するため教育委員会と協議のうえ、新たに「豊島区教育大綱」を策定することとしました。
■学校におけるSDGsの取組み
令和5年11月17日に開催される「SDGsフェスティバル」では池袋幼稚園が初めて参加し、司会進行は西池袋中学校の生徒が担当します。また、SDGsを学んだ小学生が豊島区の未来を考え、提案する「国連を支える世界こども未来会議」を11月25日に開催します。約50人の子どもが参加し、持ち寄ったアイデアをもとにグループごとに意見交換し、本会議場で発表します。
3.児童虐待防止の取組みと社会的養護が必要な子どもたちへの支援
11月は「こどもまんなか月間」です。医療機関、学校、関係団体、地域の皆様と実施した児童虐待防止街頭キャンペーンでは児童虐待防止と併せて暴力防止の啓発も行いました。また、児童養護施設退所者などの自立支援として、区では教材の購入などに充てる支度金と、大学などの進学に必要な奨学金を令和6年3月末の自立の準備に間に合うように支給します。本年3月末の退所者にも大学など在学中の奨学金を支給し、経済的な支援を行います。財源は「子ども若者応援基金」を活用します。
4.すずらん・ネット会議
令和6年4月に施行される「困難女性支援法」の施行を見据え、全国初の試行モデルとして、困難を抱える若年女性の支援に関し、区と民間支援団体とが情報交換・連絡調整などを行う場として「すずらん・ネット会議」を設置し、令和5年10月12日に代表者会議を開催しました。11月10日に、支援する側のこころのケアを目的とした支援者向けの合同研修を開催したほか、年明けには実務者会議を開催する予定です。
5.福祉・健康の増進
■高齢者の見守りと健康推進
一人暮らし高齢者の多い本区では、平成26年度より区内で活動している事業者と「高齢者の見守りと支え合いネットワーク事業に関する協定」の締結を進め、宅配事業者、金融機関など22事業者と締結してきましたが、令和5年11月10日さらに10事業者が加わり、協定締結先は32事業者となりました。
■ふくし健康まつり
令和5年12月3日、としま区民センター・中池袋公園・パークプラザ前イベントスペースで区と豊島区民社会福祉協議会が主催する、第35回「ふくし健康まつり」を開催します。会場では、薬剤師会と共催する健康展や車いす操作体験コーナーも設置、東京2025デフリンピック大会のエンブレムを紹介し、耳が聞こえないアスリートが集う大会の機運醸成を図っていきます。
■豊島区民社会福祉協議会
豊島区民社会福祉協議会が創立70周年の節目を迎えた記念として、令和5年12月6日に帝京平成大学冲永記念ホールで式典を行い、区の地域福祉活動に長年貢献されている皆様に感謝状を贈呈します。さらに「災害時相互応援協定」について、現在協定を結んでいる長野県箕輪町・埼玉県和光市の社会福祉協議会に、本年、姉妹都市提携から40年目を迎えた秩父市の社会福祉協議会を加え、4者による協定調印式を行います。
6.区民が主役となる文化のまちづくり
■マンガ・アニメ・コスプレの聖地
「池袋ハロウィンコスプレフェス」が10周年を迎え、過去最高となる14万1千人が来場しました。令和5年10月31日には東京都の「アニメ東京ステーション」がオープンし、当施設を含む公立施設4館と、アニメイトやサンシャインシティなど、民間企業8社の全12施設による、デジタルスタンプラリーを先月末から開催しています。トキワ荘マンガミュージアムでは、12月9日より、新企画展「ふたりの絆石ノ森章太郎と赤塚不二夫」が始まります。
■としま文化の日
3年目となる今年は音楽や芸術だけでなく、アーバンスポーツなどのチャレンジングで多彩な文化イベントを開催しました。令和5年11月3日には、「みんなの区民ひろばフェス」が開催され、同日、すずらんスマイルプロジェクトでは、大学生とのコラボ企画「としま自分の日」イベントを実施しました。11月4・5日にはストリートカルチャーを一同に集めた祭典「TOSHIMASTREETFES2023」が池袋西口公園グローバルリングと中池袋公園で開催され、3万人が来場。若者の熱気に包まれたフェスティバルとなりました。
■豊島区の宝である伝統工芸
豊島区が誇る地域の宝である伝統工芸保存会は、30周年を迎えた今年、東京都功労者表彰の文化功労賞を受賞されました。また、江戸象牙、東京三味線、東京組紐、貴金属装身具の工芸士の皆様が、現代の名工表彰や日本伝統工芸会の正会員認定などを受けられました。令和5年12月より、新しいふるさと納税サイトの利用を開始する返礼品では、9名の工芸士から36品目の返礼品提供のご協力をいただく予定です。
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