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自治体の皆さまへ

第3回区議会定例会区長招集あいさつ (2)

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東京都豊島区

3.教育大綱の策定
区政の重要な柱の1つである教育について、区長として目指す方向をお示しするため、現在「豊島区教育大綱」の策定に向け、検討を進めています。
「未来としまミーティング」の開催や「教育施策に関する意識調査」などを実施し、児童・生徒、教職員、保護者、地域の皆様から多くのご意見・ご要望をいただきました。本区の特性を生かし、子どもたちの学びと成長を支える新たな時代にふさわしいものとするため、そうした声に向き合いながら、総合教育会議において教育委員会と協議を重ねてきました。
令和6年7月に取りまとめた素案では、「未来を切り拓く笑顔で元気な“としまっ子”が育つまち」を目指すとともに、「元気でたくましく、個性や能力を伸ばしていける子ども」「人とのつながりを大切にし、共に支え合う子ども」「多様な体験を通して、豊かな心を育む子ども」「地域に育まれ、地域を愛する子ども」の育成を掲げ、その方針と取組みをお示ししています。
パブリックコメントでは、70件におよぶご意見が寄せられ、区民の皆様の教育に対する関心の高さを改めて認識しました。皆様からの貴重なご意見を踏まえ、大綱を策定していきます。

4.池袋西口まちづくり
平成27年に準備組合が結成されて以降、地元で検討を進めてきた池袋駅西口の再開発は先日、地区計画や都市再生特別地区などの都市計画について東京都および豊島区の都市計画審議会に付議され、可決されました。
今後は、東京圏国家戦略特別区域会議を経て、都市計画決定となります。
この再開発では、池袋駅西口の新たな顔となる駅まち結節空間の形成、利便性が高くわかりやすい交通広場の創出、駅前から続くアゼリア通りの広場化などを進め、「駅袋」から脱却し、回遊性の高いウォーカブルな空間が広がるまちが期待されます。「ひと」が主役のウォーカブルなまちを目指し、さらに官民連携でまちづくりを進め、ハードとソフトが融合した池袋らしさを継承、発展したまちの実現に取り組んでいきます。

5.シティプロモーションの取組み
今年度は、本区の強みである「マンガ・アニメ・コスプレ」を全面に打ち出したシティプロモーション活動を展開しています。
令和6年8月に、豊島区を舞台としたアニメ「バンドリ!」とコラボレーションし、スタンプラリーを実施しました。池袋を中心に、区施設や「チームとしま」の参加企業の店舗などに設置された15か所の会場を巡ることで、本区の魅力や街並みを味わうことができる企画で、2,300人の参加がありました。区民ひろば5か所も会場とし、これまで利用の少なかった10代後半から20代の若者たちに認知してもらうことで今後の利用も期待されます。
また、8月3日の「ハレザの日」イベントでは、すずらんスマイルプロジェクトと「バンドリ!」が連携しました。中池袋公園で活動をPRするとともに、本区職員が「バンドリ!」のキャラクターが描かれた周知カードを配布しましたが、用意した1,200枚が1時間もたたずになくなる人気ぶりでした。
今後の取組みとしては、まず、アニメやマンガにゆかりのある自治体が一堂に集結する「アニメ&まんが聖地SUMMIT and EXPO」が、11月8から10日まで本区において開催されます。アニメやマンガが好きなかたはもちろん、それぞれの地域特有の文化に興味のあるかたも楽しめるイベントです。
さらに、「チームとしま」と連携し、本区を海外に積極的にプロモーションする取組みを実施します。11月に台湾・台北で開催されるアジア最大規模の「国際旅行博」にサンシャインシティやそごう・西武、ビックカメラ、アニメイトなど、民間企業10社とともにPRに臨みます。台湾は、日本文化への興味・関心が高く、日本のアニメ・マンガが人気を博しています。企業と共同での出展は他自治体には例がなく、本区の魅力を存分に発信できるものと考えます。私も台湾に赴き、豊島区の魅力を来場者に向け発信します。

6.おわりに
●ファミリーシップ制度について
本区は、平成31年4月に「パートナーシップ制度」を導入し、多様な性自認・性的指向の方々に寄り添いながら、日常生活の支援などに積極的に取り組んできました。しかしながら、お子さんや親御さんまで含めた「ファミリーシップ制度」の導入についてのご要望も高まっています。
このような背景のもと当事者のかたのご意見を伺いながら、男女共同参画推進会議での審議を進め、パブリックコメントを踏まえ、制度設計を進めてきました。
このたび、当制度を導入すべく「男女共同参画推進条例」の改正条例案を上程いたします。23区において条例で規定するのは本区が初となります。当事者の方々にとって暮らしやすい環境となるよう、本制度導入を契機に今後、より積極的に取り組んでいきます。

●内部統制の試行実施について
近年、類似したミスの発生や監査における指摘から、令和7年度より内部統制制度を導入することとし、現在、検討を進めています。令和6年10月から翌年1月まで、全課においてどのようなミスが起こるのか、要因となるリスクを洗い出すとともに未然防止策を検討し、具体的な取組みを進めます。今般作成した全課共通の「リスク評価シート」に、リスクの洗い出しからの一連の作業内容と事後の評価結果を記載します。
内部統制は職員一人ひとりがその意義を理解し、全ての部署において主体的に取り組むべきものであることから、職員への意識づけや課題整理を行い、本格実施につなげていきます。

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