■開館30周年記念特別展 平山郁夫展-悠久のシルクロード仏教の来た道-
1月13日(土)~3月17日(日)まで
平山郁夫氏(1930-2009)は日本画界のスーパースターとしてその名が知られています。作品が素晴らしいのはもちろんですが、世界を巡り、仏跡を調査してはその保護に当たったことでも有名です。
現在、ミュージアムで開催している平山郁夫展は、日本の仏教の源泉を知る作品や資料があります。
自身が原爆の被害にあった体験から、平山氏は世界平和を願い、その祈りが仏教の源泉を辿ることへとつながりました。仏教は紀元前6~5世紀頃にインドで生まれたもので、仏教成立当時は「仏像」のような祈りの対象はありませんでした。その後、紀元前1世紀前後に釈迦の姿が「仏像」となって、それははるか遠くの地から日本にもたらされました。仏教の伝播、そして東西の文物がもたらされた道を絹の道(シルクロード)と呼び、平山氏はこの道を辿りながら多くの作品を描きました。今回その中でも有名な作品が展示されています。
「求法高僧東帰図」は横4m、縦2mの大作です。金色の屏風に黒のシルエットで僧侶が描かれています。僧侶は仏教を伝えるために歩みを進めていますが、静かな雰囲気の中に強い意志と美しさが感じられます。
▽記念講演会「シルクロードの歴史とガンダーラ美術」
日時:3月3日(日)午後1時30分~
講師:前田たつひこ氏(平山郁夫シルクロード美術館企画室長)
場所:ミュージアム講座室
定員:先着60名 ※要観覧料
申込方法:電話または専用フォーム
開館時間:午前10時~午後5時(最終入館…午後4時30分)
休館日:5日、13日、19日、20日、26日
問合先:【電話】682-7123
この企画展は宝くじの社会貢献事業として、宝くじの受託事業収入を財源に実施しているコミュニティ助成事業です。
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