小山市には築後30年以上経過し、古くなった施設が多くあります。古くなった施設をこのままにしておくと、急に壊れたり、市民の方にとって使いにくかったりします。
全国的な人口減少やさらなる少子高齢化により、歳入の減少や社会保障費が増加するなど、公共施設等の老朽化に対応するための財源確保は厳しくなることが想定されるため、将来を見据えた公共施設の考え方(=公共施設マネジメント)が必要になってきます。
一方で、施設に使えるお金が減ってしまうからといって改修や建替えをしないとすると、施設がどんどん老朽化し使えなくなってしまい、今あるサービスの維持が難しくなったり、将来世代の負担が増加してしまいます。
■市の現状と将来を知ろう!
◇公共施設ってどんなもの?
公共施設とは”市が管理や運営をしている施設”のことです。
学校や公民館、図書館などのいわゆる”ハコモノ”だけでなく、道路や公園、橋などのインフラも公共施設に含まれます。
◇小山市にはどのくらい公共施設があるの?
◇施設の改修や建替えにかかるお金
建物は大体60年で建替えが必要とされています。
しかし、適切な時期に改修を行い更新のための建替えをした場合、令和4年度から令和37年度にかかる費用は普通会計で見てみると1年あたり約43.5億円になります。
市が過去5年度、施設の改修等に使ってきた費用の平均は約45.7億円のため、今後も同程度の費用を改修及び建替えに充てられるとすると賄える計算になります。
このことから、適切な時期に改修を行うなど適正な管理を実施し、施設を長寿命化していくことが大切です。
「小山市公共施設等総合管理計画」(令和3年3月改訂)より
■公共施設マネジメントの取り組み
◇質と量の最適化
1つ目の取り組み「質と量の最適化」は市民ニーズに対応した、公共施設の最適な配置を実施するため、公共施設を時代や役割にあった姿や場所、数に変えて延床面積を減らして、経費を抑えていこうというものです。具体的には、以下のような取り組みがあります。
(1)市として使わなくなった施設の取り壊しや売却
(2)2つ以上の施設を1つにする、集約・複合化
(3)使わなくなった施設を改修し、他の施設として利用する、転用
◇長寿命化
2つ目の取り組み「長寿命化」は施設を計画的に修繕して建替えまでの期間を伸ばすことです。建替えまでの期間を伸ばすためには、施設の不具合が出る前の「予防保全」の考えが大切になります。
■マネジメントされたさまざまな施設
◇小山市役所(新庁舎)
中央市民会館内の教育委員会事務局、保健センター・福祉事務所、水道庁舎の機能を集約しました。
◇(仮称)大谷市民交流センター
大谷公民館、大谷出張所、高齢者サポートセンター大谷、大谷東小学童保育館の機能を集約します。
※令和6年5月開館予定
◇旧保健・福祉センター
男女共同参画センター、社会福祉協議会、国際交流協会、消費生活センター等の機能を集約しました。
◇その他の取り組み
マネジメントにより廃止となった施設や利用予定のない土地等の新たな利活用等を推進しています。
令和4年12月には、男女共同参画センター跡地、若木保育所跡地を売却しました。
問合せ:資産経営課
【電話】22-9828
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