小山市では現在、30年後、小山市制100周年を迎える2054年に「こうあってほしい」という未来の小山市の姿を、小山市に関わる人みんなで共有できるよう、「調べる」「学び合う」「対話する」を重ねながら「田園環境都市おやまビジョン」の策定を進めています。
◆風土性調査
小山市を11地区に分け、現地踏査や文献調査、アンケートやインタビューによる簡易社会調査から各地区の風土を再確認しビジョンの策定に繋げる「風土性調査」。今年度は大谷南部・桑・絹地区の3地区について、各地区にお住いの方にご協力をいただきながら調査を行いました。
◆市民アンケートの実施
横断的に関わる様々な分野に関し、市民の皆さまのご意見を伺うため、市民アンケートを実施しました。アンケートをもとに、市民の皆さまの意識や希望等を把握し、市民生活をより良くするためには何が必要か、市民全体のビジョンとなるよう検討していきます。
◆田園環境都市おやまのまちづくり 初年度成果報告会
令和4年度から開始した田園環境都市おやまビジョン策定事業について、令和4年度に実施した風土性調査の報告やワークショップのまとめなど、1年間の成果報告を行いました。
また、報告会の最後には、おやま市民ビジョン会議のメンバー募集に関する告知を行いました。
◆おやま市民ビジョン会議シリーズ
市民、市議会議員、市職員を構成メンバーとし、「田園環境都市おやまビジョン」を一体となって策定していくためにおやま市民ビジョン会議を立ち上げました。
また、おやま市民ビジョン会議の一環として、ビジョン策定のために必要な知識を学ぶ3回の学び合うセミナーと、市民・市職員が様々なテーマで意見交換を行う4回の語り合うワークショップを行いました。
▽おやま市民ビジョン会議
月1回委員会を開催しビジョン策定に向けた話し合いを行った他、専門地域調査士の解説を聴きながら市内を巡り、各地区の実情を把握しビジョンへ反映するためにそれぞれの地区への理解を深めました。
▽学び合うセミナー
・第1回「小山版SDGsを探る~地域社会の持続可能性を支えるものは?」【令和5年8月28日(月)開催】
小山市が持続可能なまちであるためには何が必要か。これからのまちづくりを考えるうえで必ず重要になるSDGsの考え方について学びました。
・第2回「私やあなたの暮らしの「豊かさ」の指標を考える」【令和5年10月12日(木)開催】
私たち一人ひとりが、暮らしを「豊か」だと感じる指標は違っており、誰かが決めた指標では測れない。ビジョンの1つの大きなテーマであるウェルビーイングに通じる考え方を学びました。
・第3回「気候変動の時代に、おやまならではの「共生」を考える」【令和5年11月16日(木)開催】
2050年CO2実質排出ゼロに取り組むことを宣言するゼロカーボンシティ宣言。その4年後を展望する「田園環境都市おやまビジョン」でもその考え方を反映するため、脱炭素に向けた知識を学びました。
▽語り合うワークショップ
・第1回「おやまのウェルビーイングを考える」【令和5年11月2日(木)開催】
10月に行ったセミナーで学んだ生活の中で感じる幸せや豊かさについて、1人1人の生活に当てはめながらワークショップを行いました。
・第2回「生態系サービスから未来を考える」【令和5年12月2日(土)開催】
私たちの生活は、たくさんの生き物や植物のはたらきから得られるめぐみ(生態系サービス)によって成り立っています。小山市にたくさん存在している生態系サービスからこれからの未来について考えました。
・第3回「ひとの繋がりをどうつくる?」【1月20日(土)開催】
地元民と移住者、地域活動、世代間…様々な形で存在している人との繋がり方について、ワールドカフェ形式で話し合いました。
・第4回「4地区合同ワークショップ」【2月18日(日)開催】
風土性調査を終えた大谷北中部地区、大谷南部地区、桑地区、絹地区の4地区について、調査報告をもとにしながら、各地区の課題やその解決策について、意見交換をしました。
◆「ウェルビーイング」って?
田園環境都市おやまビジョンの1つの大きなテーマでもある「ウェルビーイング」。これは「well(よい)」と「being(状態)」からなる言葉で、個人の権利や自己実現が保障され、身体的、精神的、社会的に良好な状態にあることを意味する概念です。
小山市は、田園環境と都市環境の調和のとれた「田園環境都市おやま」を、将来にわたり持続可能なゆとりと潤いのあるまちとして発展させ、全ての市民が快適に暮らし、住みやすい、住み続けたいと感じられるウェルビーイングが実現できるまちづくりを進めています。
問合せ:田園環境都市推進課
【電話】22-9379
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