令和5年統一地方選挙として執行された小山市議会議員選挙の投票率は40.93%で、過去最低の投票率でした。また、同じく統一地方選挙として執行された栃木県議会議員選挙の小山市における投票率は41.50%で、過去2番目に低い投票率でした。
今回の特集では、選挙の投票率向上に向けて改めて投票の流れや選挙に関する取り組みを紹介します。投票に行く前に、皆さんもぜひ小山市の未来について考えてみませんか。
◆小山市の投票率 この数字、多い?少ない?
令和5年4月23日執行小山市議会議員選挙より
▽世代別投票者数構成比
※カッコ内は全有権者数に占める各年代の割合
▽年代別投票率
◆投票の流れ これを読めば安心!
(1)受付・名簿対照
受付係に入場券を手渡し、選挙人名簿に登録があるか確認します。
(2)用紙交付
交付係から投票用紙を受け取り、選挙の種類や記載する内容について説明を受けます。
(3)記載
記載台へ進み、投票したい候補者の氏名または政党名等(選挙の種類によって異なります)を記載します。
候補者氏名等は記載台に掲示してあります。
(4)投票
記載が終わったら投票用紙を投票箱へ入れます。
複数の投票を行う選挙の場合は、(2)~(4)の流れを繰り返します。
◆若者に聞いてみました 選挙についてどう思う?
若い世代の投票率が低いと言われる昨今、そのような中で、白鷗大学に「とちぎ若者選挙推進部(TEP)」という、学生に投票を呼びかける啓発活動を行っている団体があります。今回、同部で活動する4年生3人に、普段の活動の内容や、選挙についてどう考えているかなど、お話を伺いました。
普段の主な活動は、国政選挙にあわせて啓発活動を行っており、校内放送で投票を呼びかけたり、「選挙のめいすいくん(明るい選挙キャラクター)」の着ぐるみを着て学内を歩いたりしています。
また、文化祭では選挙に馴染みのない学生や来場者に投票を体験してもらうため、模擬選挙を実施しているそうです。訪れた人は、お気に入りの写真などの題材について投票をし、投票するとお菓子がもらえたり、射的などの出し物で遊べたりするとのことで、楽しみながら選挙を体験することができそうです。さらに、記載台や投票箱は市の選挙管理委員会が貸し出した実際の投票に使われているものを使用しているということで、模擬選挙といっても本物の選挙さながらの体験ができ、実際に投票を経験していない方でも、選挙を身近に感じるキッカケになるのではないでしょうか。
様々な部や同好会がある白鷗大学において、ひと際真面目そうな印象を受ける同部ですが、皆さん入部した理由は、「先輩や友だちに誘われたから」ということで、意外にも最初から選挙に興味があったわけではなかったとのこと。
しかし、活動を続けるうちに選挙や日本の将来についても考えるようになり、「少子高齢化が進む日本において、若者も自分の意見を出さないといけない」と考えるようになったといいます。また、部員以外の友だちにも、選挙に興味があるかなど、軽い会話の中で聞いてみたり、投票を呼びかけたりするようになったということです。
今回お話を伺った3人は皆さん普通の大学生といった雰囲気ながらも、選挙や日本の将来についてしっかりと自分の考えを語ってくれました。彼らのような若い世代が投票に行っていると思うと、日本の将来についても少し安心することができそうです。
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