市内でクマの出没や目撃が相次いでいます。
これから10月頃まで、クマが子グマと共に食料を求めて活発に動き回ることから、人家周辺での出没も予想されます。クマから身を守るために、市民の皆さんにクマの生態について知ってほしいこと、クマの被害に遭わないために心がけてほしいことがあります。
◆クマに人間の食べ物を絶対食べさせないよう管理を徹底する
家庭ごみや家畜飼料、ペットの餌を屋外に放置せず、家や倉庫の中にしまいましょう。また、取り残した農作物や、カキやクリなどの果実は埋めるなどしましょう。
これらはクマにとって魅力的な食料です。それを簡単に食べることができる状態にしておくと、人間の居住エリアを「おいしいものに簡単にありつけるエサ場」と認識し、クマが来る原因になってしまいます。また、一度記憶すると、何度も食料を目当てにやってきてしまいます。
食料になるものを置かないことで「ここには食料が無い→来る価値が無い」とクマに認識させ、民家へのクマの出没を防ぐことができます。
◆子グマには絶対に近づかない
クマは親子で行動することも多く、子グマの近くには親グマがいます。親グマは子グマを守るために性格が攻撃的になっており、人間を襲うことがあります。速やかに、できるだけ遠くにその場を離れましょう‼
◆山の中やその周辺などで行動する際は、音の出るものを携帯する
市を含む本州に生息するのは「ツキノワグマ」です。一般的なイメージよりも臆病でおとなしい性格といわれています。しかし、不意に遭遇すると、驚きや追い詰められたと感じ、自衛のために攻撃してくる場合があります。
そうならないように、クマ鈴やラジオなどの音で事前に人間の存在を知らせることで、ほとんどのクマは逃げていくため、不意の遭遇を避けることにつながります。
市内は、ほぼ全域がクマの生息地、もしくは生息地に隣接した地域です。クマが生息しているということは、豊かな自然が残っている証しでもあり、クマとの共存は保護管理の面からも必要です。
クマを見かけた場合は、問合先まで連絡してください。市民の皆さんとクマとの事故を防ぐために、協力をお願いします。
《もしクマに出会ってしまったら》
◇クマを刺激しない
人間と遭遇して気が動転した状態のクマに対して、大声を出したり物を投げつけたりすることは、クマを一層刺激し、興奮をあおることとなり、非常に危険です。また、写真撮影などもしてはいけません。
◇クマには背を向けず、ゆっくり後退して距離をかせぐ
クマには走って逃げるものを追いかける習性があるため、決して走らないようにしましょう。
また、至近距離で襲ってきた場合は、地面にうずくまり、首の後ろに手を組んで(急所を守る)、クマが去るのを待ちましょう。
■クマを見かけたら連絡を
〇今市地域…環境森林課
【電話】21-5152
〇日光・藤原・足尾・栗山地域…各行政センター産業建設係
・日光地域
【電話】54-1114
・藤原地域
【電話】76-4107
・足尾地域
【電話】93-3117
・栗山地域
【電話】97-1133
※市外局番はすべて「0288」
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