栃木市ALT
SABIDO ROBERTO(サビドロバート)さん
栃木市教育委員会に所属するALT(Assistant Language Teacher、外国語指導助手)として市内の小中学生に英語を教えている、サビドロバートさんにお話を伺いました。
■フィリピンから日本へ
現在、藤岡小学校や皆川中学校で英語を教えているロバートさんが、生まれ育ったフィリピンを離れ日本に来たのは15年前。「もともとフィリピンで教師をしていました。35歳の時に日本でALTの募集があると聞き、フィリピンでは海外に行けるチャンスが少ないので、挑戦しました。」当時は全く日本語がわからなかったロバートさんが、話せた日本語は『わからない』の一言だけ。それから、言葉を書いたり、聞いたり、話したりと、努力を重ね独学で日本語を習得したそうです。「フィリピン語や英語より、日本語が一番難しいです。」とすっかり流暢な日本語で語ります。
語学学習について尋ねると、「積極的なコミュニケーションが重要です。文法の間違いなどを恐れずに、自分の言いたいことを相手に伝える姿勢。そして、相手の伝えたいことを理解しようとする気持ち、それが大切です。」と答えてくれました。
■マイゴール
「私の学生時代の夢は、アーティストかエンジニアになることでした。でも、経済的な理由から、自分が夢を叶えるのではなく、教師になり、教え子に夢を託すことをマイゴール(目標)にしました。教え子の中には有名なアーティストになった人もいます。」と、スマートフォンでその方の作品の画像を、自分の宝物のように見せてくれました。「日本やフィリピンの教え子たちが連絡をくれたり、会いに来たりしてくれるので、とてもうれしいです。」
■フィリピン大使のつもりで
ALTという仕事のやりがいについて、「子どもたちが、自ら英語で話しかけてくれると、すごくうれしいです。また、フィリピンに興味を持って質問をしてくれることが多いので、私は逆に日本のことについて子どもたちに質問します。そうすることで異文化交流をすることができて、とても楽しいです。私は『自分がフィリピン大使』というつもりになって、母国の文化を伝えることが使命だと思っています。」と笑顔で語ってくれました。
「子どもたちには、『Always do your best in everything you do.(どんなことにも全力で取り組んで)』と伝えています。何事にも諦めずにチャレンジしていってほしいと思っています。」
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