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栃木市の非核平和事業

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栃木県栃木市

栃木市では、栃木市非核平和都市宣言の趣旨を踏まえ、戦争の悲惨さや核兵器のおそろしさを伝えるとともに、命の尊さや平和について考える機会を設けるため、今年も各種啓発事業を実施しました。

平和への祈り 願うだけでなく…

■戦争体験を聞く会
戦争体験を風化させることなく、後世に伝えていくため、8月17日に「戦争体験を聞く会」を開催しました。
戦争体験の語り部である梁やなし島ま宏光(ひろみつ)さんと上野和子(うえのかずこ)さんに、空襲体験や戦没者遺児についてや、お母様の対馬丸での体験と沖縄について語っていただきました。
会場では来場者87名が熱心に耳を傾け、講演後には、「戦争は絶対にさけなくてはいけないと思う」「戦争が終わっても気持ちや記憶は残り続けることが分かった」「過去にあったことを知ることが大切だと思った」「語りついでいくことの大切さを感じた」「戦争のむごたらしさを再認識した。平和を切に願う」などの声が寄せられました。

■とちぎ非核平和展=ヒカリから光へ= 賢二版画絵巻プロジェクトとの共催事業
8月15日から18日までの期間、とちぎ岩下の新生姜ホール(栃木文化会館)において、丸木美術館所蔵の「原爆の図」の複製画や、市ゆかりの彫刻家で版画家の鈴木賢二氏の作品を展示しました。15日には、朗読劇「泰山木の木の下で」とパフォーマンス「祈り」を行いました。
来場者からは、「心に深く響いた」「改めて戦争の恐ろしさを知るよい機会だった」「若い人たちに平和の大切さを伝えることを続けていってほしい」などの声が寄せられました。

■とちぎ平和展
8月13日から16日までの期間、市役所本庁舎において、広島・長崎への原子爆弾投下後の惨状を収めた写真パネルや、戦時中に使用されていた飛行服等の現物資料などを展示しました。
来場者からは、「戦争はあってはならない」「原爆ドームに行ってみたい」などの声が寄せられました。
また、市内6図書館でも、8月1日から31日までの期間に原爆写真パネルやポスターの展示とともに、非核平和関連書籍のコーナーを設けました。

■広島平和記念式典への中学生派遣
「広島平和記念式典中学生派遣団」として市内中学校から2年生2人ずつ、計26人を広島へ派遣しました。派遣された中学生は原子爆弾の恐ろしさを現地で感じ、戦争の悲惨さや平和の尊さについて学びました。
8月5日 平和記念公園・平和記念資料館の見学
8月6日 平和記念式典参列、宮島見学、元安川灯ろう流し参加
8月7日 「原爆の子の像」への千羽鶴奉納、被爆体験講話学習

■広島平和記念式典中学生派遣事業報告会
8月22日、派遣団員が今回の派遣で学んだことや感じたことを市民の皆さんの前で発表しました。今後は各校の学校祭などで発表し、原爆の恐ろしさや平和の尊さを多くの方々に伝えていきます。

■派遣団員の活動報告からの抜粋
「今回の式典にはものすごくたくさんの人の協力が必要だったと思います。なぜ今回の式典ができたのかといえば、それほどまでに「原爆」という出来事が悲惨だったからであると考えます。今回の派遣を通して、私は原爆の、そして戦争の悲惨さを学びました。だからこそ、式典を行う意義を、理由を、より深く考えることができたと思います。来年も、再来年も行われるであろうこの式典は、毎回たくさんの人が協力することで成り立っています。そのことをしっかりと考えたうえで、またこれからの過ごし方について考えてみようと思うきっかけとなりました。」

「私は、広島平和記念式典に参列し、たくさんの方々のお言葉や誓いを聞きました。その中でも特に印象に残っているのは、「願うだけでは、平和は訪れません」というこども代表の平和の誓いです。平和を願うことは、誰にでもできることですが、平和のために行動することは、簡単なことではないと改めて実感しました。また、今回は戦争中の国も参列したとのことでした。今もなお原子爆弾の開発や実験が行われています。そのような中、戦争や原爆の悲惨さ平和の尊さについて知るためには、実際に見て、聞いて、感じて、そして考えることが大切なのだと思いました。今回私は、『つなぐ』こと『考える』こと、この2つが大切だということを学びました。これからは、平和を願うだけではなく、今回学んだことを少しでも多くの人に伝えてつないでいきたいです。また、それが戦争や平和について考えるきっかけになってほしいです。」

「今回の広島平和記念式典は、30度を超える気温の中、約5万人の参列者がいたそうです。その中で行われた式典に参加し、私が心に残ったことは、広島市の2人の小学6年生による「平和への誓い」の言葉でした。「願うだけでは、平和は訪れません。色鮮やかな日常を守り、平和をつくっていくのは私たちです。」という言葉に気づかされました。“今まで自分は願うだけだったのかもしれない”と心の中で反省し、今までの平和に対する思いや考えを見直す良いきっかけとなりました。私はこれからたくさんの人と出会うと思います。そこで、お互いの意見を尊重し、自分でできることを考え、そして共に行動する、これらのことを常に心の中にとめ、人々の輪をつなげていきたいです。」

「私は被爆体験講話を聞き、学んだことが2つあります。1つ目は原爆の恐ろしさです。写真や絵、メディアを通して見るだけでは感じられない生々しさや悲惨さ、そして原爆による影響など、話を聞いていても想像ができないような恐ろしさに恐怖を感じました。2つ目は命の大切さです。1つの原子爆弾により、およそ14万人もの人が亡くなられました。そして家族を失い原爆孤児になった人や放射線を浴びてしまい原爆症にかかった人など、生きたくても生きられない人が大勢いることを聞き今このように普通の日常を過ごしていることに命の大切さ感じました。最後に私は講話を聴き「今」を大切に過ごしていきたいと強く思いました。」

問合せ:総務人事課
【電話】21-2342

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