■市内の被害
トチノキ、カエデ、カツラなど、幅広い種類の樹木を食い荒らし枯らしてしまう特定外来生物(※)の「ツヤハダゴマダラカミキリ」。市内では令和5年8月29日に大山小学校で被害が確認されて以降、学校や街路樹などで多くの被害が発生しています。
※特定外来生物:国外由来の外来種であり、生態系や農林水産業への悪影響が特に大きいもの
■ツヤハダゴマダラカミキリの生態
成虫は5月下旬から10月に出現し、木の幹に卵を産み付け、2~3週間でふ化します。
ふ化した幼虫は樹体内部を食い荒らしながらフラス(フンと木くず)を排出し、気温が低くなると越冬します。その後、気温が高くなると活動を再開し、サナギの状態で越冬、春になると羽化して成虫になります。1本の木の中には成虫、フラスを排出する幼虫、フラスを排出しない幼虫が混在しています。
■被害の拡大を防ぐために~防除対策とお願い~
被害拡大防止のためには早期の発見と防除を行い、樹木への定着を防ぐことが重要です。
成虫の発生しない11月から翌年4月までの時期に被害木を伐採し、放置せずに細かく破砕するか焼却処分を行って成虫の拡散を防止してください。被害を受けた樹木が弱り、倒木や落枝による事故を招く危険性があります。
▽注意点
※樹木伐採時の切断面に坑道(こうどう)(ツヤハダゴマダラカミキリが作った通り道)がなければ、切り株からの成虫拡散防止措置は不要です。
※ツヤハダゴマダラカミキリは枝の多い樹木上部から内部に侵入・脱出をするため、ネット巻きによる樹木の保護、成虫の拡散防止は適しません。
※薬剤注入は、薬液を樹木内部に浸透させ、薬剤を含んだ木質部を幼虫に摂食させることで駆除する方法です。フラスを排出しない幼虫や成虫には効果がありません。
▽お願い
・ツヤハダゴマダラカミキリの成虫を捕まえた場合は、可能な限り捕殺してください。
・被害拡大防止のため、道路や市有地の被害木を伐採する場合があります。
・疑わしいカミキリムシや樹木被害を確認した場合は、[本]環境課に連絡してください。
問い合わせ:[本]環境課
【電話】0287-62-7141
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