みなさん、5月の住民健診は受けられましたか?
まだの方は、個別健診へGO!!!
■今回のお話は『健康は健口から』
未来に残せる歯のケアを日頃からしていますか?
歯を失う原因は「歯周病とむし歯で7割」という調査結果((公財(8020推進運動)があります。
歯周病は、歯の表面につくプラーク(歯垢)の中の細菌が出す毒素によって歯肉に炎症を起こした歯肉炎と、それに加えて歯を支える骨(歯槽骨)を溶かしてグラグラにさせてしまう状態の歯周炎を合わせたものです。
実はこの歯周病の脅威は口の中だけにとどまりません。
歯周病が全身の様々な病気に影響することが分かってきています。
例えば
(1)狭心症・心筋梗塞
細菌の毒素が血流に入り動脈硬化やその他の心臓疾患を引き起こす。
(2)認知症
動脈硬化と脳血管疾患に関連することから脳血管性認知症に深くかかわる。
(3)肺炎
歯周病菌を含むお口の中の菌が気管に入り込み肺炎にかかることも…。
(4)糖尿病
歯周病の炎症によって出てくる物質が、インスリンの血糖値をコントロールする働きを妨げて、糖尿病の状態を悪くすると言われている。
(5)肥満
噛む能力が低下すると、満腹感が得にくい・多様な食品を選択できないなどでメタボリックシンドロームへつながる可能性がある。
(6)胎児の低体重・早産
歯周病の炎症によって出てくる物質が胎児に悪影響を及ぼすためと考えられている。
◇歯周病を予防するには…?健康は健口から
プラークコントロール:歯周病の原因となる菌を減らすこと = 毎日のはみがき
「磨いている」と『磨けている』は大きく違います。家庭で[セルフケア]しながら、かかりつけ歯科医院での専門的な[プロフェッショナルケア]を受けることをオススメします!!!
追記:久米島町では子どもたちのむし歯予防のために幼稚園・小学校・中学校の協力を得て『フッ化物洗口』に取り組んでいます。
その結果12才児の一人平均むし歯数が0.3本(R3年:全国0.63本)となりました。しかし、歯周病予防には毎日のはみがきが必要です。ぜひご家庭で食後のはみがきの習慣化と小学生までは保護者による仕上げみがきをお願いします。
参考:厚生労働省・日本歯科医師会・(公財)8020推進財団
(リーフレット:沖縄県・沖縄県歯科医師会)歯周病QandAガイド、健康なからだは健口から、糖尿病と歯周病
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