病院に行った時に受付で「保険証」を出します。日本国民は、突然のけがや病気でも安心して病院に行けるよう「健康保険」に入っています。保険証は、それを証明するカードです。健康保険の中でも、お店を経営している自営業者や退職して職場の健康保険などをやめた人などは「国民健康保険(国保)」に入っています。
▽風邪気味だから病院に行って300円払ったたん
実は…
窓口で払っているのは医療費の一部。残りは国保から支払われています。
本人300円+国保から700円=本来の医療費1,000円
■始まりは日本復帰
◇米国統治の時代
沖縄戦が終結した後、沖縄は日本本土から切り離され、米国の統治が続きました。本土では昭和36年に国保が始まりましたが、沖縄には適用されませんでした。当時の琉球政府は、本土の保険制度を参考に、沖縄に住むみんなが対象となる健康保険の立ち上げを目指しましたが、結局、日本復帰まで実現できませんでした。健康保険がない時代には、高い医療費を払えなくて病院に行けず、まじないや言い伝えの治療方法で済ませてしまう人も多かったのです。
・言い伝え…風邪やぜんそくにはチンナン(かたつむり)をみそ汁に
◇日本復帰~現在
昭和47年の沖縄の日本復帰により、日本本土ですでに始まっていた国保が、同年から沖縄でも始まりました。復帰後は、日本の社会状況の変化に合わせて、制度も少しずつ変わってきました。そして平成30年、それまで市町村だけだった国保の運営に、県も加わることになりました。「半世紀ぶりの国保の大改革」と言われるこの改革は、離島など住んでいる所に関係なく、沖縄県内なら同じ所得・家族構成であればどこでも同じ保険料になることを目指しています。
■ゆいまーるの制度未来に
▽国保はゆいまーるの制度たん
みんなが安心して医療を受けられることから、日本の医療水準と平均寿命は世界に誇るほど良くなったと言えます。でも実は、高齢化等により医療費は増える一方、国保加入者の減少等で保険税収入が十分確保できず、国保の財源が厳しくなっています。
▽えっ!?それじゃあ、安心して病院に行けなくなるたん?
生活習慣病という言葉を聞いたことがあると思います。食事や運動、タバコ、お酒などの生活習慣が関係する病気のことです。生活習慣病による受診は日本の医療費の3割に当たります。生活習慣病を予防することで医療費を抑えることができます。
▽ぼくたちができることはあるたん?
若いころから良い生活、適度な運動習慣などを身に付けるのは大切です。大人の場合、40歳以上になると毎年「特定健診」という健康診断を受けています。
▽大人も健康診断を受けているたんね!
健康に生活できる年齢を「健康寿命」と言います。みんなが生活習慣病を予防して健康寿命が伸びたらいいですね。
・お父さん、お母さんが元気で長生きして、国保が未来に続く手助けになればうれしいたん!
お問い合わせ:保健衛生課国民健康保険係
【電話】936-1234(内線2410)
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