■南風原と移民先の架け橋づくり 海外移住者子弟研修生受入事業
南風原は、戦前・戦後あわせて約1,870人が海外へ移民した歴史があります。戦前の南風原の人口が約9,000人ですから、いかに多くの人が移民したかがわかるでしょう。戦後、沖縄戦で多くを失った南風原の人々は、移民からたくさんの支援を受けて暮らしを立て直し、その後もつながり続けてきました。また、移民とその子孫は苦しい生活を乗り越えて根をはり、いつも故郷である沖縄・南風原を大切に思い、その文化を伝えながら、現地でたくましく生きています。
南風原町では、1989年から移民の子弟を研修生として受け入れ、各研修を行う海外移住者子弟研修生受入事業を実施しています。今年度は11月にアルゼンチンから研修生1人が来町し、1ヶ月間研修を実施します。研修を通して南風原や沖縄、日本の文化への理解をうながし、交流を深めることで、移住先国との交流の継続と、国際親善に寄与する人材を育成することを目的としています。
この事業を通して、南風原と移住先各国の歴史を継承し、南風原町の国際交流の架け橋となる頼もしい若い世代が各国にいます。これまでに受け入れた研修生は62人を数え、帰国後は各分野で活躍するほか、各国町人会のリーダーになっています。世代交代が進み、移民の歴史の記憶が薄れていく一方で、インターネットを介して世界がつながりやすくなっています。「南風原」を共通点に、新たな国際交流を発展させていきましょう!
◯仲里 フェデリコさん(25歳)
アルゼンチン在住 県系3世(祖父が兼城出身)
研修期間:11月1日~11月30日
研修内容:日本語、沖縄の歴史文化、各学校での児童生徒との交流学習など
◎1か月間文化センターにいます!ぜひ交流しましょう!
問合せ:南風原文化センター
【電話】889-7399
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