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村長だより第44号

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沖縄県粟国村

沖縄(おきなわ)では例年(れいねん)5月は梅雨入(つゆい)りの季節(きせつ)ですが、今年(ことし)はいつ頃(ごろ)になるのでしょうか。沖縄本島(おきなわほんとう)では、4月の上旬(じょうじゅん)に、ダム貯水率(ちょすいりつ)40%台(だい)のため夜間断水(やかんだんすい)の可能性(かのうせい)があるとの報道(ほうどう)がありました。本村(ほんそん)では、ありがたいことに海水淡水化事業(かいすいたんすいかじぎょう)で断水の心配(しんぱい)はほとんどなくなりましたが、サトウキビ農家(のうか)の皆様(みなさま)にとっては、やはり梅雨時(つゆどき)のまとまった雨がサトウキビの生育(せいいく)に欠(か)かせないものとなっています。恵みの雨に期待(きたい)したいものです。
さて、4月3日9時前台湾東部(たいわんとうぶ)で起(お)きたマグネチュード7.7の地震(じしん)による津波警報(つなみけいほう)が、沖縄県全域(おきなわけんぜんいき)に発令(はつれい)されました。けたたましく鳴(な)るスマホの音(おと)や村の防災無線(ぼうさいむせん)で驚(おどろ)かれたことと思(おも)います。
わたしども村役場(そんやくば)は即座(そくざ)に、浜地区(はまちく)の方々(かたがた)を中心(ちゅうしん)とする避難指示(ひなんしじ)を行(おこな)い、2か所の避難場所(ひなんばしょ)に38名の皆様を誘導(ゆうどう)させていただきました。皆様の冷静(れいせい)かつ機敏(きびん)な行動(こうどう)のおかげで、大(おお)きな混乱(こんらん)もなく、無事(ぶじ)正午(しょうご)の避難所解除(ひなんじょかいじょ)を迎(むか)えることができました。ご協力(きょうりょく)いただきました村民の皆様に、この場(ば)をお借(か)りして心(こころ)より御礼(おんれい)申(もう)し上(あ)げます。ありがとうございました。
同日(どうじつ)、役場では緊急(きんきゅう)の防災対策会議(ぼうさいたいさくかいぎ)を設(もう)け、今後(こんご)の在(あ)り方(かた)について協議(きょうぎ)し、有事(ゆうじ)の際(さい)の行動(こうどう)について再確認(さいかくにん)をしたところです。地震、津波が襲(おそ)ってくるのは今回(こんかい)のように、住民(じゅうみん)が起(お)きている時間帯(じかんたい)とは限(かぎ)りません。深夜(しんや)寝静(ねしず)まった時間に来るかも知(し)れません。また、津波も最短(さいたん)で10分未満(みまん)で押(お)し寄(よ)せてくることもあるそうです。「天災(てんさい)は忘(わす)れたころにやってくる」との格言(かくげん)がありますように、私(わたし)たち役場職員(やくばしょくいん)は、常(つね)に防災意識(ぼうさいいしき)を忘(わす)れることなく、今後(こんご)も村民の安心(あんしん)、安全(あんぜん)を図(はか)ってまいります。皆様の変(か)わらぬご理解(りかい)、ご協力(きょうりょく)をお願(ねが)いします。
結(むす)びに今回の地震で被害(ひがい)にあわれた台湾の皆様には、心よりお見舞(みま)い申し上げます。今は被害(ひがい)が最小限(さいしょうげん)にとどまる事(こと)を願(ねが)うのみです。2024.4.8寄稿

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