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自治体の皆さまへ

村長だより第45号

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沖縄県粟国村

去(さ)った5月8日は、コロナウイルスが5類移行(るいいこう)してちょうど1年目にあたる日となりました。この1年間は、コロナウイルスが猛威(もうい)を振(ふ)るったことなど、まるでなかったかのように急激(きゅうげき)に日常生活(にちじょうせいかつ)が戻(もど)りました。しかし、沖縄では昨年同様(さくねんどうよう)ゴールデンウイーク後(ご)コロナ感染者(かんせんしゃ)が増(ふ)えているとの新聞報道(しんぶんほうどう)もありました。医療関係者(いりょうかんけいしゃ)も新(あら)たな変異株(へんいかぶ)の出現(しゅつげん)がないか注意(ちゅうい)を払(はら)っているようです。もう二度とあのようなコロナ禍(か)はご免(めん)こうむりたいものです。そのためには、一人一人が感染防止策(かんせんぼうしさく)をこれからも継続的(けいぞくてき)に行(おこな)うことが必要(ひつよう)です。引(ひ)き続(つづ)きご協力(きょうりょく)よろしくお願(ねが)いします。
さて、同日夜(どうじつよる)7時たまたまつけた民放(みんぽう)テレビが「誰(だれ)のために島(しま)を守(まも)る」のタイトルで、2016年自衛隊駐屯地(じえいたいちゅうとんち)開設(かいせつ)から現在(げんざい)までの揺(ゆ)れる与那国町(よなぐにちょう)の様子(ようす)を主(おも)に放映(ほうえい)しました。「国境(こっきょう)の島」故(ゆえ)に他国(たこく)からの侵略(しんりゃく)に危機感(ききかん)を募(つの)らせる町長(ちょうちょう)と自衛隊(じえいたい)頼(だの)みで要塞化(ようさいか)していく島の未来(みらい)への懸念(けねん)を示(しめ)す議員(ぎいん)や住民(じゅうみん)との意見対立(いけんたいりつ)は、深(ふか)く考(かんが)えさせられる内容(ないよう)でした。どの意見(いけん)が正(ただ)しい正しくないと一刀両断(いっとうりょうだん)できないところに、この問題の深刻(しんこく)さがあります。なぜなら双方(そうほう)とも「島を守る」との考えは一致(いっち)していると思われるからです。
先島(さきしま)から始(はじ)まったいわゆる(※)南西(なんせい)シフトは、沖縄本島へとその圏域(けんいき)を伸(の)ばしてきています。ここ粟国島に住む私たちも、そのシフトにいつしか組(く)み込(こ)まれていくことでしょう。その時、どのように考え対応(たいおう)していくか最終的(さいしゅうてき)に私たち住民(じゅうみん)が判断(はんだん)せざるを得(え)ない時期(じき)がきっと来(き)ます。それまでに、自(みずか)らの考えをしっかり持ちたいとしみじみと感(かん)じ入(い)りました。同(おな)じくご視聴(しちょう)なされた方々(かたがた)は、どのようにお考えになられましたか。機会(きかい)があればお聞(き)かせください。

(※)南西シフトとは日本政府が中国の海洋進出などを念頭に、沖縄を含む日本の南西地域で自衛隊の体制を強化する方針のことです。
2024.5.10寄稿

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