中学校の部活動を取り巻く環境は、少子化や志向の多様性などにより存続が厳しい状況となってきました。そのような背景から、中学校の部活動を地域へ移行するという考えが生まれ、中学校の部活動がどうなるのかという不安が広がっているかと思います。令和4年12月に、国のガイドラインが示され、令和6年3月に滋賀県の方針も示されました。多賀町においても、中学生が将来にわたり、継続してスポーツ・文化芸術活動に親しめる機会を確保することを目指して、アンケート調査結果を参考に、有識者を含む協議会で検討を進めているところです。
◆中学生の活動機会の確保
(1)学校部活動への支援(地域連携)
今まで、顧問の先生が、学校部活動の意義に即して日々指導していただいています。そこで、地域の方には、教育的意義を理解した上で、各競技などの技術的な指導の支援を通して生徒の学校部活動の充実に参画していただきます。今年度は、一部の部活動において地域の方が外部指導者として指導に加わっていただいています。
(2)地域クラブ活動での活動確保(地域移行)
学校部活動とは別に、地域の人々がスポーツクラブなどを立ち上げ、中学生を対象としたスポーツ・文化芸術活動の場を提供することを目指します。そこで、既存のスポーツ団体の活動に中学生も参加できるように拡大することから始めます。今年度は、総合型地域スポーツクラブのやまびこクラブやスポーツ少年団において中学生が活動に参加するようになってきました。
◆中学校の部活動の現状(アンケート調査を含めて)
多賀中学校では、令和6年度、運動部(ソフトテニス男女、ハンドボール女子、バスケットボール男女、バレーボール女子)、文化部(吹奏楽部、美術部)の8部で部活動をしています。
中学校で実施したアンケート調査によりますと、部活動を含むスポーツ・文化芸術活動に参加する割合は90%を超えて、中学生はスポーツ・文化芸術活動に熱心に参加しています。
保護者は、中学時代のスポーツ・文化芸術活動は意義深いものと捉え、特に「体力や技術の維持向上ができる」、「スポーツや音楽などそのものを楽しめる」、「練習などを通して精神的に強くなる」など、子ども自身の成長に欠かせないものとしてその評価が高くなっています。また、活動時間を含めて、活動機会を与えてやりたいと考えています。
教員は、部活動の指導を通して、生徒との良好な人間関係の構築や生徒の成長を感じ取っています。地域移行については、生徒が専門的な指導を受けられることや活動の選択肢が増えることを期待しています。
→生涯学習課
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