◆糖尿病の合併症
糖尿病は、血液中のブドウ糖(血糖)が多くなる病気です。血液中のブドウ糖はインスリンというホルモンによって細胞の中に入りエネルギー源として筋肉を動かしたり脳を働かせたりするのに利用されます。細胞に入るとエネルギー源として役に立つブドウ糖ですが、血液中では、血管を破壊して動脈硬化を起こすようになります。特に脳や心臓の血管が被害を受けやすく、脳卒中や心筋梗塞(こうそく)の原因となります。また、目の網膜や腎臓、神経を傷害し、「3大合併症」と呼ばれる糖尿病網膜症、糖尿病性腎症、糖尿病神経障害を引き起こします。失明や透析のほか、壊疽(えそ)(足に血液がいきわたらず、切断をする必要が生じる病気)、認知症などにつながります。
◆生活習慣を改善して糖尿病の重症化を予防しましょう!
糖尿病は初期の段階では自覚症状がほとんど出ないので、検査をしないとわからない病気です。早期発見のために年に1回は健診を受けましょう。健診で血糖値が高い状態が見つかったら、医療機関を受診し、必要な場合は治療を継続し、生活習慣を見直しましょう。
令和4年度の国民健康栄養調査の結果をみると、日本には、糖尿病が強く疑われる人の割合は男性18・1%、女性9・1%で、年齢が高いほど割合が高くなっています。
◆糖尿病と歯周病の深い関係
血中のブドウ糖が増加することで起こる「糖尿病」と、お口の生活習慣病といわれる「歯周病」には深い関係があることをご存じですか?
歯周病は糖尿病の合併症の一つでもあると同時に、糖尿病の重症化にも影響を及ぼします。歯周病の予防や治療を行うことで、糖尿病の発症や重症化の予防にもつながります。
◇11月8日は「いい歯の日」です
定期的に歯科医院に通っていない方は、この機会に歯の健診に行ってみませんか?
歯のメンテナンスに年齢制限はありません。若いうちから歯の健康を保ち、いつまでも自分の歯でごはんを食べて健康な身体でいましょう!
問い合わせ先:福祉保健課 保健担当
【電話】0748-52-6574
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