まちづくりについて学び、考え、行動する若者を取材しました。
「どうしたらもっと良いまちになるんだろう」
普段学校ではあまり考えない身近な「まち」のこと。
もっと住みやすくするには?もっと魅力的にするには?
湧いてきたアイデアをカタチにしよう。
■TOPICS(1) 中学生議会
・このまちのこと、もっと知りたい
中学生が地域の課題を見つけ、調査し、要望をまとめ、解決策を考えて提言する「中学生議会」。
本市の未来を担う青少年の健全育成のため、子どもたちの地域の課題への関心を高め、郷土愛を育むとともに、主権者教育および市政や市議会の仕組みを学ぶことを目的として開催されました。
2回目となる今年度は、1年生7人、2年生5人、3年生5人の計17人が中学生議員に任命され、昨年度中学生議員を務めた高校生3人もアドバイザーとして参加しました。
7月1日の任命式で任命書と中学生議員バッジが授与され、議員活動がスタート。中学生議会実行委員会の主催で、東近江市議会の議場を使用して実施する11月12日の本会議に向けて計6回の事前研修が行われました。現地視察・調査や市役所の担当課への聞き取りなどを行い、約4カ月かけて地域が抱える問題や行政の取組などを学びました。
▽11月12日本会議
本会議では、中学生議員の代表10人が登壇し、これまでの研修で学んだことを踏まえ、環境問題やデジタル化、農業振興などについて中学生目線の鋭い質問や斬新な提案を行いました。
地場産野菜を中高生がPRする番組の制作や、週末に家族との時間がとれない児童生徒に配慮して年間3日間の平日休みを作るなど、さまざまな目線からアイディアを提案。締めくくりには、中学生議員代表から「今日の提言は、私たちの思いが詰まっています。東近江市がよりよい市になれば良いと思います」と力のこもった意見が述べられ、傍聴席からは大きな拍手が送られました。
※詳しくは本紙をご覧ください。
▽VOICE
最初は緊張で手足が震えましたが、練習のときより一番上手に提言できました。市のことを知ることができて楽しかったし、また来年も参加したいと思いました。
愛東中学校1年生 松吉瑞希さん
▽故郷を知り、愛着を持ってもらえるように
緊張の中で迎えた任命式の後、中学生議員と高校生アドバイザーは学校や学年の壁を越え、和気あいあいとした雰囲気の中で真剣に自分たちのまちを考え、積極的に活動していました。
中学生議会のもう一つの目的は、関わるすべての人が協働し共に育つことです。
まちのことに興味を持ち、学び、より良いまちづくりを目指す。さらに、さまざまな施設や商店など地域の人と関わることが貴重な経験となり、地域とつながり、地域のことがもっと好きになれる取組として、今後も継続していきます。
問合せ:生涯学習課
【IP】050-5801-5672【FAX】0748-24-1375
■TOPICS(2) 選挙出前講座 模擬選挙
・投票は、まちづくりの第一歩
私たちの生活や社会をより良くするためには、私たちの意見を社会に反映させてくれる代表者が必要です。その代表者を選ぶのが「選挙」。近年は、選挙への関心が薄れ投票に行かない人が増え、特に若い世代の投票率の低下は大きな問題です。
そこで、投票率の向上につなげるため、東近江市選挙管理委員会と東近江市明るい選挙推進協議会では、毎年市内の小学校5校程度を対象に実際の選挙を想定した模擬選挙や、選挙の仕組みや投票率など選挙に関する話を通じて選挙をより身近に感じてもらう出前講座を実施しています。
未来の有権者である子どもたちが、この講座を通して選挙に関心を持ち、自分たちの暮らしがより良くなるように考え、積極的に投票に行くきっかけとなるよう取り組んでいます。
▽VOICE
子どもたちは、自分でどの候補者に投票するのかを決め、投票所の厳粛な雰囲気の中で、声を出さないようにしたり区切られた机で投票用紙を記入したりする経験が初めてで、とても緊張していました。
授業の後、「将来は絶対選挙に行きたい」「自分の意見と近い人に投票したい」など、選挙に対する意識がとても高まりました。普段の授業だけではなかなか興味がわかないことも、体験することで身近に感じることができます。この体験が子どもたちがまちの将来を考るきっかけとなり、未来の選挙での投票へとつながっていくと思います。
八日市西小学校 浅岡奈津子教諭
問合せ:選挙管理委員会事務局
【IP】050-5801-5600【FAX】0748-24-0752
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