わが街栗東をぶらりにおすすめの散歩コース旧東海道:を紹介します。くりちゃんガイド(栗東市ボランティア観光ガイド)とのまち歩きは、普段は何気なく通り過ぎているところに新しい発見があります。
1.手原稲荷神社とSL公園
里中(さとなか)大明神が祭られ、松の笠のような大木があった事から『傘松の宮』として知られ、5月5日には神輿渡行(みこしとぎょう)で賑わいます。
隣接するSL公園に鎮座するのはD51型蒸気機関車403号。昭和49(1974)年に展示され、現在は手原SL同好会がボランティアで保守し、毎年10月の鉄道記念日にイベントが開催されます。
昭和15年製造、戦前・戦後34年間、200万km以上(地球50周)を走り続けました。
2.萬年寺
金勝寺の別院で修行場であった小野寺(廃寺)跡地に、彦根藩家臣木俣氏が裕堂禅師(ゆうどうぜんし)となり来住して萬年寺と号しました。山門は朱色の柱に白壁で、「不許葷酒入山門(葷酒山門(くんしゅさんもん)に入(い)るを許(ゆる)さず)」(ニンニクなど香りの強い野菜や酒を寺に持ち込むことを禁止する)の禅宗戒めの碑があります。さまざまな行事があり、本年は33年に1度の秘仏の聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)の御開帳が11月3日に行われます。大晦日は除夜の鐘をつき、2月11日の涅槃会(ねはんえ)では、新調された涅槃図が披露されます。まんが日本昔話の「万年寺の御好(およ)し狸(たぬき)」の舞台と言われています。
3.地蔵院(法界寺)
本堂には六地蔵大火の難を逃れた重要文化財の地蔵菩薩立像、観音菩薩像、薬師如来像の三尊像が祭られています。手入された境内の75体の石の地蔵のそばには、難を転じる南天、難を乗り切る千両、万両の木があり、雨水を利用した本堂横の水路には、幸せを呼ぶ赤い金魚も泳ぎます。
4.新善光寺
境内には佛使(ぶっし)の丑(うし)と呼ばれる青銅の牛が座っています。新善光寺は鎌倉中期の創建で、1661年に膳所城主本多俊次が深く帰依され新善光寺を賜ったとされます。僧円仁作の木造阿弥陀如来立像は重要文化財。栗東八景「彼岸の繁華」に指定され、彼岸には先祖に感謝する人々が絶え間なく訪れます。
5.御祓い松(おはら)
昔、伊勢落地区のこの田地は千本松とも言い、禊ぎ祓いの地跡と伝えられています。石碑に「伊勢斎王禊祓の地」と刻まれ、斎王一行が野洲川の清流で禊ぎ祓いを行い、意を決して野洲川を渡ったと言われています。
問合せ:商工観光労政課観光係
【電話】551-0236【FAX】551-0148
■ボランティア観光ガイド協会
設立29年を迎える会員数22人の観光ガイド協会のモットーは「自然、風土、歴史文化を郷土愛とボランティア精神で楽しくガイドする」。昨年は1,300人超を案内。栗東をこよなく愛するくりちゃんガイドとまち歩きをしてみませんか。
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