人類の進化の歴史の中で海の生物が陸上で生活するためには、体の中に水と塩を貯めておく必要がありました。そこで塩3gでも生きて行けるように、体液の塩分濃度を0.9%にして腎臓に「塩センサー」を作り、血液中の塩分濃度を一定に保つため、私たちの体には必要不可欠な塩(Na=ナトリウム)を体外に排泄しないよう体内で循環させる仕組み(リサイクルしている)が備わっています。
しかし、現在、塩分を過剰に摂取している私たち日本人は、体にとって不要な塩を毎日四苦八苦しながら尿中に排泄しなければならず、腎臓は悲鳴をあげているのです!
1gの塩を摂取すると…0.9%の濃度に薄めるために血液が110ml増えます。
1日10gの塩分を摂取している方は、1,100mlの血液が増えています。
Q:血液量が増えるとどうなるでしょう
→(1)血圧が上がる
→(2)心臓の負担が増える
→(3)腎臓が塩分を排泄する仕事量が増える
何気なく摂取している塩分摂取が、高血圧を引き起こします!
※食塩摂取量の目標値は?
WHO(世界保健機関) ガイドライン:食塩5g/日未満
厚生労働省(日本)
一般男性:食塩7.5g/日未満
一般女性:食塩6.5g/日未満
高血圧学会(日本) 高血圧者:食塩6g/日未満
~WHOは1日5g未満を強く推奨しています~
■あなたは、自分が摂取している1日分の塩分量を知っていますか?
☞まずは、正確な塩分摂取量を知ることから始めませんか?
■保健センターでは、尿の検査から1日分の塩分摂取量を調べることができる[減塩モニター]を実施しています。
一度調べてみたい!と思われる方は、保健センターまでお問い合わせください。
問合先:保健センター
【電話】38-3314
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