■研修会参加で正確な情報を
12月4日から12月10日は「人権週間」です。20世紀に起きた2度の大戦の反省から、人権の保障が世界の平和の基礎との考えに立ち「世界人権宣言」が国連総会で採択されました。その記念日である「人権デー」の12月10日を最終日とする1週間が「人権週間」と言われます。
わが国では1949年から全国的に啓発活動を展開し、広く国民に人権尊重思想の普及高揚を呼びかけてきましたが、新たな人権課題が現出するなど、その役割は一層重要となっています。なかでも部落差別問題は、インターネット上で「部落地名総鑑」の復刻版が公開されるなど、インターネット上にデマや偏見・差別があふれかえっており、責任ある正確な情報に基づく教育・研修が急務となっています。
滋賀県の「令和3年度人権に関する県民意識調査」によると部落差別の解消の推進に関する法律を「知っている」県民は3割強にとどまっており、「同和問題を知ったきっかけ」はという問いに「学校の授業で教わった」と回答した割合もほぼ同じです。多くの方が部落差別の解消の推進に関する法律を知らない実態が浮かび上がっています。
人権尊重こそが平和の礎です。研修会や人権講座に参加し正確な情報を得るようにしましょう。
文・人権擁護推進員
あらゆる差別問題や家庭内・職場内・隣近所での問題など、住民の皆さんの身近な相談相手として悩み事や心配事の相談を受けています。(心配ごと相談所⇒本紙13ページ)
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