~毎年11月は「児童虐待防止推進月間」です~
■こどもを虐待から守るために「もしかして…?」と思ったら迷わず連絡を!
児童虐待防止法により、虐待を受けたと思われる児童を発見した場合には、町や児童相談所などに通告・相談することが義務付けられています。
児童虐待による死亡事例は全国で年間70件を超えています。
単純計算すると5日間に一人のこどもが命を落としていることになります。
「あれって虐待かな…。」「しつけにしては厳しすぎるよな…。」「勘違いかもしれないし…。」「あの子大丈夫かな…。」「あんな言い方しなくてもいいのにな…。」見ている周りからするとちょっと違和感のある関わり方をしていたり、虐待の現場を見ていなくても、何日もこどもが同じ服装だったり…“もしかして…”のその気持ちを行動に移すことが、こどもだけでなく家庭を救う第1歩となります。
●「児童虐待の定義」(「虐待」とは身体的な暴力だけではありません)
▽身体的虐待
・殴る、蹴る、叩くなどの暴力をふるう
・激しく揺さぶる
・戸外に長時間締め出す など
▽心理的虐待
・無視する
・言葉でおどす、罵声(ばせい)をあびせる
・他のきょうだいと極端に差別して扱う
・こどもの前で夫婦喧嘩をする など
▽ネグレクト
・食事を与えない
・重い病気を放置する
・著しく不潔な状態におく
・自動車の中に放置する など
▽性的虐待
・性的行為を強要する
・ポルノの被写体にする
・性器や性的行為を見せる、触らせる など
●児童虐待は社会全体で関わり解決していく問題です
こどもを虐待から守るのに理由はいりません。まずは連絡を
▽あなたの1本の電話で救われる命があります
匿名可能・通話無料・秘密厳守
・児童相談所 虐待対応ダイヤル 24時間365日
【電話】189(いちはやく)
近くの児童相談所につながります
▽子育てや親子関係に悩んだら、ご連絡ください。
・こどもも保護者もオンラインで気軽に相談
〔親子のための相談LINE〕
匿名可能、秘密厳守
〔子育ての悩み、家族のこと、ご相談ください〕
相談例:
・ひどいことをしてしまいそうで怖い
・きょうだいと比較されるのがつらい
・強い言葉で言われると怖いし落ち込む
相談専用ダイヤル【電話】120-189-783(いちはやくおなやみを)
通話無料、秘密厳守
■家族のケアをこどもがしているヤングケアラーをご存じですか?
日常的に家事や介護、家族のお世話をしているこどもたちがいることをご存じですか?「お手伝い」の域を超えた役割と責任を背負っているこどもたちのことです。家族のために頑張ることは素敵な事ですが、
(1)年齢や成長段階に見合わない負担・責任を負う。
(2) 日常生活に支障(部活や宿題ができない。友達と遊ぶ時間が無い)があるほど長時間にわたる。
など、こどもに必要な経験や生活が奪われてしまうと、孤独や孤立に苦しんだり、教育の機会を逃したり、心身の健康を害したりしてしまうのです。
みなさんの身近なところにヤングケアラーがいるかもしれません。
▽ヤングケアラーは一見ふつうのこどもたち。
だからこそ、まわりが気づき、声をかけ、手を差し伸べることが大切です
・障がいや病気のある家族に代わり、買い物・料理・掃除・洗濯などの家事をしている。
・家計を支えるために労働をして、障がいや病気のある家族を助けている。
・家族に代わり、幼いきょうだいの世話をしている。
・アルコール・薬物・ギャンブル問題を抱える家族に対応している。
・障がいや病気のあるきょうだいの世話や見守りをしている。
・がん・難病・精神疾患など慢性的な病気の家族の看病をしている。
・目を離せない家族の見守りや声かけなどの気づかいをしている。
・障がいや病気のある家族の身の回りの世話をしている。
・日本語が第一言語でない家族や障がいのある家族のために通訳をしている。
・障がいや病気のある家族の入浴やトイレの介助をしている。
▽家族のお世話などをしているこどもたちへ
家事などの経験があなたの力になっていくこともありますが、学校生活に影響が出たり、こころやからだに不調を感じるほどの重い負担がかかっている場合は、注意が必要です。あなたの信頼できる人に相談してみましょう。(例えば、担任や部活・保健の先生、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、民生委員、児童委員、習い事の先生 など)
こどものための電話相談があります
「24時間子供SOSダイヤル」通話無料
【電話】0120-0-78310(なやみいおう)(文部科学省)
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