【特集】障がいのある人が自分らしく輝ける社会に(1)

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障がいのある人が社会活動に積極的に参加できる社会を実現するための支援に「生活介護」と「就労継続支援B型」があります。今回はそれぞれの支援を行う市内の事業所を紹介します。

▽生活介護とは?
障がい者支援施設などで、入浴や排せつ、食事などの介護が常に必要な人に、その補助や生活の相談を行い、創作的活動や軽作業などの機会を提供したり援助を行ったりする福祉サービスです。

▽就労継続支援B型とは?
障がいや難病のある人のうち、年齢や心身の状態などから雇用されることが困難な人が軽作業などの就労支援訓練を行い、工賃をもらう形の福祉サービスです。

問合せ：障がい福祉課
【電話】31-3711【FAX】33-4877

■(福)ことぶき　ディーワークス
ディーワークスは、主にパンや焼き菓子、名刺などの簡易印刷物を製作・販売している、「生活介護」と「就労継続支援B型」を合わせた事業所です。昭和55年に前身の「ことぶき共同作業所」が開所して以来、40年以上の歴史があります。平成30年には就労継続支援B型専門の第2ディーワークスも開設しました。現在は2つの事業所を合わせて利用者46人、支援員28人が働いています。
今回は、その施設名「ディーワークス」に込められた「3つのD」のコンセプトを基に、浅見明所長にお話を伺いました。

《コンセプト1》利用者にとって、大切な毎日働く工場(デイリーワークス)…Daily
ディーワークスでは、どれだけ重い障がいのある人も、軽作業などを通して得られる「働く喜び」を大切にしています。単に作業をするというのではなく、企業の一員として日本の経済や社会の一翼を担っているという気持ちを持って「働く」ことが、利用者にとって大切だと考えているからです。

《コンセプト2》スタッフにとって、利用者の発達保障を実現する事業所(デベロップメントワークス)…Development
作業内容ごとに、利用者の障がいの種別や程度に適した「治じ具ぐ」を支援員が思案して作り、本人の持つ「働きたい」という思いを大切にして支援しています。また、創作活動や個々の機能回復訓練などにも取り組み、利用者の「生きがい」や「豊かな生活」の実現を目指しています。

《コンセプト3》施設に関わる全ての人の夢を作りかなえる場所(ドリームワークス)…Dream
利用者の日中活動の場所を確保することは、2事業所の開所によっておおむね達成できたと考えています。
しかし、通所歴の長い利用者を中心に、高齢化に伴う障がいの重度化や重複化がみられるようになりました。その人たちにも快適に作業や日中活動をしていただけるように、施設の充実がこれからの課題です。

◆支援員さんに聞いてみました
もともとデイサービスやヘルパーの仕事をしていて、障がい福祉に興味があったことが、この仕事を選んだきっかけです。
仲間(利用者)はみんな優しくて、日々楽しく仕事しています。商品が全部売れたり、できなかったことができるようになったりして、喜んでいる仲間の姿を間近で見られることが、私自身のやりがいですね。
仲間との関わりで注意していることは、何気ない言葉でも、相手の受け取り方が違うということです。善意で「大丈夫?できる?」「休憩していいよ」と言ったとしても、仕事をしたい仲間にとってはやる気をなくしたり、心を傷つけたりする可能性があります。また、コミュニケーションをこまめにとることも大切にしています。1日1回は一緒に働く仲間に声をかけるようにしていて、笑顔で送迎の車に乗ってもらい、明日も笑顔で仕事に来てもらえることを目標にしています。

◆ディーワークスで働く支援員さんに聞いたこの仕事のいいところ
1　笑顔からパワーをもらえる!
仲間も支援員もみんな優しくて、特に仲間の笑顔にはいつも癒やされています。子どもからも、「お母さん毎日楽しそう」と言われました。

2　お休みが取りやすい!
業務体系が柔軟で、お休みに融通がきくことがうれしいです。

3　行事やイベントを楽しめる!
仕事から離れてリフレッシュできるバス旅行やビンゴ大会は、仲間たちに大人気。私たちも一緒になって楽しんでいます。

お問い合わせ：(福)ことぶきディーワークス
【電話】37-2260
〒523-0013長光寺町894