人権擁護委員
桑原典恵(くわはらのりえ)さん
朝の連続ドラマ『虎に翼』を楽しく見ています。モデルとなったのは日本で初めて女性弁護士の一人となった三淵嘉子(みぶちよしこ)さんです。ドラマは「憲法14条。すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。」との言葉とともに主人公の半生を振り返ります。
戦前、まだ女性が激しく差別されていた時代に、地獄を見る覚悟で法律の世界に飛び込んだ彼女は戦後、女性初の裁判官となり家庭裁判所長まで務め、退官後は弁護士としても活躍しました。
そこから80年近く経った現在、多様性の時代とも言われ、ようやく一人ひとりの個性を認め合う社会へと成長しつつありますが、現実にはまだまだ差別は存在しています。
差別や偏見を解消し、全ての人々がお互いの人権や尊厳を大切にし、生き生きとした人生を送ることができるよう、人権擁護委員はさまざまな啓発活動を行なっています。
中でも、今年は『人権の花運動』の実施校が合志南小学校となっています。この運動は、“人権の花”の種を児童たちが協力して育て、咲いた花から種を取り次年度の実施校に引き継ぐことで、生命の尊さを実感し、豊かな心を育み、優しさと思いやりの心を体得することを目的としています。
また、中学生対象に人権作文コンテストを実施し、毎年、市内の中学校からたくさん応募があります。
小さなころから、自分で感じ、考えることで差別や偏見など人権問題を「『誰か』のこと じゃない。」(※)と、自分や身近な人の問題としてとらえ、お互いの人権を尊重できるようになるのではないかと思います。
他にも、人権教室や出前講座、人権相談も行なっています。ぜひ、活用してください。
※令和6年度人権擁護委員啓発活動のキャッチコピー
問合せ:人権啓発教育課啓発教育班
【電話】096-248-2399
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