八月十五日(木)・十六日(金)
昨年、約十三万人が酔いしれた山鹿灯籠まつり。
関係者四人がまつりにかける思いを語った。
■思いを込めた灯籠を
山鹿灯籠師組合
灯籠師 中島 弘敬(ひろたか)さん
○灯籠制作に込める思い
制作する灯籠の数が多いので、間に合わせることが一番ですが、素晴らしいと言ってもらえるように丁寧に制作することを心がけています。
○気を付けていること
上がり燈籠は置く台のスペースが限られているので、その枠を超えないように計算して制作しています。
○特に見てほしいところ
まずは全体を見てほしいですね。全体を見て、細かくて美しい部分を楽しんでほしいです。また、実物とは少し違う灯籠師オリジナルの部分もあったりします。
○皆さんへ
千人灯籠踊りを楽しみに来場する人も多いと思いますが、もともとは灯籠を制作して奉納するまつりです。灯籠師が思いを込めて制作した作品が各町内に展示されるので、日中の明るいうちにしっかり見ていただければうれしいです。
■保存会の踊りを届けたい
山鹿灯籠踊り保存会
踊り手 牧野 有紗(ありさ)さん
○入会のきっかけ
学生時代にアルバイト先の後輩から誘われて、令和5年3月に入会しました。
○灯籠踊りに込める思い
小学生の頃に少女灯籠で踊ったことと毎年見に行っていたこともあり、よへほ節は音楽を聞けば大体踊ることはできましたが、他の3曲は必死に練習をこなしています。また、昨年は入会していましたが、一般の人と同じ白の浴衣で踊りました。ことしはピンクの浴衣で踊るので、保存会としての自覚を持ち、先輩たちと一緒に観客の皆さんに保存会の踊りを届けたいです。
○特に見てほしいところ
保存会しか踊ることができない上下(かみしも)組踊りは、あまり見る機会がないと思うので見てほしいです。
○皆さんへ
山鹿の伝統ある山鹿灯籠踊りをぜひ見にきてください。お待ちしています。
■多くの人に愛されるまつりに
山鹿市長 早田 順一(じゅんいち)
○灯籠まつりに込める思い
4年ぶりに開催された昨年は、約13万人が来場し大いに盛り上がりました。さらにことしは、映画「骨なし灯籠」も熊本市と兵庫県神戸市で公開され、昨年以上の来場者が期待されます。多くの人に「来てよかった、また来たい」と思っていただける、愛されるまつりになるよう万全の体制でお迎えします。
○皆さんへ
奉納灯籠に花火大会、千人灯籠踊りに上がり燈籠など見どころ満載のまつりです。市民の皆さんの協力はもちろん、市外から参加してくださる人もいて、多くの人に支えられ開催できることを心から感謝しています。長い歴史と伝統を持つ、山鹿が誇る市民のまつりでもあるので、皆さん参加して楽しんでください。なお、当日は相当な暑さが予想されますので、熱中症などにも気をつけながら幻想的な雰囲気に酔いしれましょう。
■後世に伝えていきたい
大宮神社
禰宜(ねぎ) 杉谷 健文(たけあき)さん
○灯籠まつりに込める思い
燈籠祭(とうろうさい)が開催できることに感謝し、しっかり祈りを捧げられるようなまつりにしていきたいです。また、これまで積み重ねてきた神事や祈りを続けていく、継承していくことで後世に伝えていきたいと常に思っています。
○特に見てほしいところ
まつりの起源でもある「上がり燈籠」を見てほしいです。約600年前の室町時代から続く神事で、上がり燈籠を見ずして山鹿灯籠まつりは語れません。8月16日(金)午後10時からと少し遅い時間ではありますが、多くの人にまつりの起源をぜひ見てほしいですね。
○皆さんへ
花火大会から神事に踊りなど、2日間にわたってさまざまなイベントが開催されます。ぜひまつりにお越しいただき、あらためて山鹿の歴史と伝統に触れ、街全体を楽しんでください。
問合せ:秘書広報課
【電話】43-1110
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