つなぐゆのまえ―人権のひろば―

20／25

■第75回人権週間『誰か』のことじゃない
国際連合(国連)は昭和23年(1948年)12月10日に、世界における自由と正義・平和の基礎である基本的人権を確保するため、すべての人民とすべての国が達成すべき共通の目標として「世界人権宣言」を採択。昭和25年(1950年)12月4日には、世界人権宣言が採択された12月10日を「人権デー」と定めました。
日本でも毎年12月4日～10日)を「人権週間」として、全国的に人権尊重思想の普及高揚のための活動をしています。
しかしながら今なお、水俣病をめぐる人権・部落差別(同和問題)、インターネット上での誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)、いじめ、虐待(ぎゃくたい)、外国人や障がいのある人、ハンセン病元患者本人と家族に対する偏見・差別など、さまざまな人権問題があります。問題の解決には、私たち一人一人がさまざまな人権問題を「誰かの問題」ではなく「自分の問題」として考え、互いの人権を尊重し合うことの大切さについて認識を深めることが不可欠です。
人権は毎日の何気ない瞬間にもあふれています。生まれたときから誰もが平等に持つ、かけがえのない命をもっと大切に、もっと笑顔にするためには、人権の尊重が特別なことではなく、あたりまえの社会にしなければなりません。私たち一人一人が、人権週間を『人権習慣』にしていきましょう!
地域人権教育指導員　窪田龍記(たつき)