■楽しい宴会でも飲酒の量はほどほどに 年末年始は飲み過ぎに注意
12月になりました。年末年始は飲酒の機会が増える時期です。ついつい飲みすぎてしまいますが「適量を守る」「休肝日をつくる」など、体に優しい飲み方を心がけましょう。
▼飲酒が引き起こす問題
▽脂肪肝(しぼうかん)
余ったエネルギーは肝臓に中性脂肪としてどんどん溜まります。自覚症状がないまま飲酒を続けると「アルコール性肝炎」に、さらに飲み続けると「肝硬変(かんこうへん)」になることも
※飲酒が原因の脂肪肝は短期間の禁酒で改善できます
▽高血圧など
長期間の飲酒は高血圧の原因になり得るだけでなく、糖尿病のリスクを高めるなど、生活習慣病にもつながります
▽依存性
習慣的な飲酒は、続けるうちに酔いにくくなっていきます。どんどん飲酒量が増え、肝臓のほかにも、すい臓や脳、神経などにも悪影響が。やがて仕事への影響や人間関係の悪化につながり、ストレスでさらに飲酒量が増えることもあります
※アルコールが原因の病気やケガは200種類以上あると言われています
▼体に優しい飲酒
▽休肝日
週に2日は飲まない日をつくり、肝臓を休ませましょう
※アルコールの分解には24時間かかると言われています。休肝日がないと常に肝臓が働きっぱなしになります
▽飲酒量を知り、減らす目標を決める
「あと少しだけ」と思っているうちに、ついつい量は増えるもの。簡単に記録をつけることもおすすめです。目標設定に悩む人は保健師や栄養士に気軽に相談してください。ときどきは目標どおりいかない日があっても、自分はダメだと考えず、次の日から頑張りましょう
▽健診を受ける
適量は体質によっても違います。定期的に特定健診やがん検診を受診することで、自分の体にとって飲みすぎていないかをチェックしましょう。チェックするには、年に1回の健診は欠かせません
(参考・引用)全国健康保険協会ホームページ/日本生活習慣病予防協会ホームページ
保健師 野々原亜紀
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