■STOP!「こどもの弱視」見逃し
生まれたばかりの赤ちゃんははっきりと物が見えません。生後3カ月の視力は0.02、1歳は0.2くらいです。3歳までに急激に発達し、「物をくっきり見る」ことで、脳が刺激を受けて視力が成長します
▽弱視とは
視覚が発達する時期に何らかの原因で発達ができなかった状態のことです。近視や遠視と違い、メガネやコンタクトをしても1.0が見えません
▽本人も周囲も気づきにくい
弱視の子どもは生まれたときからぼやけた世界を見ているため、不自由さを感じません。本人はぼやけていても「見えた」と言うため、周囲の大人も気づきにくいです
▽視覚発達のタイムリミット
視覚に対する脳の感受性は1歳半ごろまでが最も高く、徐々に低下します。6~8歳以降はあまり反応しなくなるため、弱視は小学校に入学するまでに治療することが大切です
▽発見には3歳児健診がポイント!
子どもの弱視は50人に1人。3歳児健診で発見できれば早く治療ができるため、改善の効果が高くなります。実際は検査の難しさから、健診で発見できないこともあり、問題となっています。健診会場でも検査をしますが、家庭での簡単な視力検査もとても大切です。健診の問診票と一緒に、家庭での検査方法や道具を送ります。ゲーム感覚で楽しみながら、必ずやってみましょう!
保健師 野々原亜紀
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