暮らし・健幸ー保健ー

10／21

■花粉症に悩まされていませんか?予防と早めの治療で症状を軽くできます
花粉症のピークは一般的に2～4月と思われていますが、スギやヒノキなどの「木の花粉」は1～6月、カモガヤやブタクサなどの「草の花粉」は5～12月と、1年中さまざまな花粉が飛散しています。

▽花粉症はどうしてなるの?
花粉症は花粉に対するアレルギー反応のこと。花粉が体内に入ると、体が異物と認識して異物(抗原)に対する抗体を作ります。個人差はありますが、数年～数十年かけて花粉を繰り返し浴びることで抗体の量が増加し、症状が現れます

▽花粉の飛散量はいつ多くなるの?
花粉の種類で時期は変わりますが、時間帯で見ると昼前後と夕方に多くなります。(1)晴れて気温が高い日(2)空気が乾燥して風が強い日(3)雨上がりの翌日が特に多くなるように、天候にも左右されます

▽受診のタイミングは?
毎年症状が出る人は、本格的な飛散開始の1週間前までには、医療機関や薬局で薬を準備し、使用を始めましょう。症状が軽いうちに服薬を始めることで症状が抑えられます。これまでに花粉症と診断されていなくても、くしゃみなどの花粉症と思われる症状が出たときは、早めに医療機関で診断を受けましょう

■花粉症を予防するには
(1)花粉を避ける
・顔にフィットするマスクやメガネをつける
・飛散の多い時間帯の外出を避ける

(2)花粉を室内に持ち込まない
・ウール素材の衣服や肌の露出が多い服装はなるべく控える
・手洗い、うがい、洗顔、洗髪で花粉を落とす
・換気方法を工夫する
・床の掃除をこまめにし、カーテンは定期的に洗濯する
・洗濯物や布団の外干しを控える

看護師　山浦一美
(参考)環境省・厚生労働省HP