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つなぐゆのまえ―人権のひろば―感染症・難病の人の人権他人事ではなく自分事として

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熊本県湯前町

■感染症や難病などをめぐる人権問題
新型コロナウイルス感染症やHIV感染症、ハンセン病などの感染症は、細菌やウイルスなどを原因とする病気です。病気に対する不安や恐怖心、正しい知識や理解の不足が多くの偏見や差別意識を生み、患者や回復者、家族などに苦痛を与えています。具体的には入園・入学や登園・登校の拒否、職場や学校、医療現場などでの心ない言動や不適切な扱い、SNSでの誹謗中傷など、さまざまな人権問題が起きています。
難病は発病の原因がよくわからず、治療方法も確立されていない病気で、種類も多くさまざまな特性があります。長期療養となることで経済的な負担だけでなく、精神的な負担も重くのしかかってきます。外見上はあまり変化がなく、健康な人とまったく変わらなくても、自立生活が送れないこともあります。患者の中には、病気に対する無理解や偏見で、就学や就労、結婚など、社会生活のあらゆる場面で差別を受けたり、病気を隠して生きている人もいます。

■国の支援
国は「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」「ハンセン病問題の解決の促進に関する法律」「難病患者に対する医療等に関する法律」などを制定し、感染者や難病患者の人権尊重と迅速で的確な対応に努めています。

■正しい知識を持ち、偏見や差別をなくしましょう
感染症や難病はいつ誰がなるかわかりません。他人事ではなく自分自身の問題として考えることが大切です。感染症や難病について正しい知識を持ち、正しい情報に基づいて冷静に判断し、偏見や差別を解消していきましょう。

地域人権教育指導員 窪田龍記(たつき)

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