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水辺の動植物園 動植物園だより vol.57

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熊本県熊本市

◆ニホンイヌワシ
ニホンイヌワシは、国(くに)の天然記念物(てんねんきねんぶつ)および、絶滅危惧種(ぜつめつきぐしゅ)IB(近(ちか)い将来(しょうらい)絶滅(ぜつめつ)の危険性(きけんせい)が高(たか)い)に指定(してい)されています。
日(ひ)に当(あ)たると、後頭部(こうとうぶ)が金色(きんいろ)に輝(かがや)くことから「ゴールデンイーグル」とも呼(よ)ばれています。
近年(きんねん)は、森林間伐(しんりんかんばつ)が減(へ)って餌(えさ)であるノウサギやヘビが見(み)つけられなくなっていることなどで生息数(せいそくすう)が減少(げんしょう)しています。
熊本市動植物園(くまもとしどうしょくぶつえん)では、保全(ほぜん)を目的(もくてき)とし、一颯(いぶき)9歳(さい)オス・松姫(まつひめ)3歳(さい)メスの2羽(わ)のペアを飼育(しいく)しています。松姫(まつひめ)はまだ若(わか)く繁殖(はんしょく)可能(かのう)な年齢(ねんれい)ではありませんが、今年(ことし)1月(がつ)~4月(がつ)上旬(じょうじゅん)ごろの繁殖期(はんしょくき)には、よく鳴(な)いたり、オスがメスに餌(えさ)を与(あたえ)たりする姿(すがた)が見(み)られました。
夏(なつ)、暑(あつ)くなると2m近(ちか)くある大(おお)きな翼(つばさ)をひろげ、ミストシャワーを浴(あ)びている様子(ようす)が見(み)られます。
目印(めじるし)として、イヌワシはメスのほうが一回(ひとまわ)り大(おお)きく、熊本市動植物園(くまもとしどうしょくぶつえん)でも、大(おお)きいほうが松姫(まつひめ)です。ぜひ、探(さが)してみてください。

飼育展示班(しいくてんじはん)千場 秀一

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